三角形ABCに関する以下の3つの問題に答える。 (1) $b = 3\sqrt{2}$, $A = 60^\circ$, $C = 75^\circ$ のとき、$a$ と外接円の半径 $R$ を求める。 (2) $a = 4$, $b = 5$, $c = 6$ のとき、$\triangle ABC$ の面積と内接円の半径 $r$ を求める。 (3) $\frac{\sin A}{7} = \frac{\sin B}{6} = \frac{\sin C}{5}$ が成り立つとき、三角形ABCの種類を求める。

幾何学三角形正弦定理余弦定理ヘロンの公式外接円内接円角度
2025/4/20

1. 問題の内容

三角形ABCに関する以下の3つの問題に答える。
(1) b=32b = 3\sqrt{2}, A=60A = 60^\circ, C=75C = 75^\circ のとき、aa と外接円の半径 RR を求める。
(2) a=4a = 4, b=5b = 5, c=6c = 6 のとき、ABC\triangle ABC の面積と内接円の半径 rr を求める。
(3) sinA7=sinB6=sinC5\frac{\sin A}{7} = \frac{\sin B}{6} = \frac{\sin C}{5} が成り立つとき、三角形ABCの種類を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、三角形の内角の和が 180180^\circ であることを利用して、BB の角度を求める。
B=180AC=1806075=45B = 180^\circ - A - C = 180^\circ - 60^\circ - 75^\circ = 45^\circ
次に、正弦定理を用いて aa を求める。
asinA=bsinB\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B}
a=bsinAsinB=32sin60sin45=323212=32322=33a = \frac{b \sin A}{\sin B} = \frac{3\sqrt{2} \sin 60^\circ}{\sin 45^\circ} = \frac{3\sqrt{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}}{\frac{1}{\sqrt{2}}} = 3\sqrt{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} \cdot \sqrt{2} = 3\sqrt{3}
外接円の半径 RR は、正弦定理より
2R=asinA2R = \frac{a}{\sin A}
R=a2sinA=332sin60=33232=3R = \frac{a}{2\sin A} = \frac{3\sqrt{3}}{2 \sin 60^\circ} = \frac{3\sqrt{3}}{2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}} = 3
(2)
ヘロンの公式を利用して ABC\triangle ABC の面積を求める。
s=a+b+c2=4+5+62=152s = \frac{a+b+c}{2} = \frac{4+5+6}{2} = \frac{15}{2}
ABC=s(sa)(sb)(sc)=152(1524)(1525)(1526)=152725232=157516=1574\triangle ABC = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{\frac{15}{2} \cdot (\frac{15}{2}-4) \cdot (\frac{15}{2}-5) \cdot (\frac{15}{2}-6)} = \sqrt{\frac{15}{2} \cdot \frac{7}{2} \cdot \frac{5}{2} \cdot \frac{3}{2}} = \sqrt{\frac{1575}{16}} = \frac{15\sqrt{7}}{4}
内接円の半径 rr は、ABC=rs\triangle ABC = rs より
r=ABCs=1574152=1574215=72r = \frac{\triangle ABC}{s} = \frac{\frac{15\sqrt{7}}{4}}{\frac{15}{2}} = \frac{15\sqrt{7}}{4} \cdot \frac{2}{15} = \frac{\sqrt{7}}{2}
(3)
sinA7=sinB6=sinC5\frac{\sin A}{7} = \frac{\sin B}{6} = \frac{\sin C}{5} より、正弦定理から a:b:c=7:6:5a:b:c = 7:6:5 となる。
a=7k,b=6k,c=5ka = 7k, b = 6k, c = 5k とおける。
余弦定理を用いて、最大の角である AA の余弦を求める。
cosA=b2+c2a22bc=(6k)2+(5k)2(7k)22(6k)(5k)=36k2+25k249k260k2=12k260k2=15>0\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc} = \frac{(6k)^2 + (5k)^2 - (7k)^2}{2(6k)(5k)} = \frac{36k^2 + 25k^2 - 49k^2}{60k^2} = \frac{12k^2}{60k^2} = \frac{1}{5} > 0
cosA>0\cos A > 0 であるから、A<90A < 90^\circ
したがって、三角形ABCは鋭角三角形である。

3. 最終的な答え

(1) a=33a = 3\sqrt{3}, R=3R = 3
(2) ABC=1574\triangle ABC = \frac{15\sqrt{7}}{4}, r=72r = \frac{\sqrt{7}}{2}
(3) 鋭角

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