(1) 実数 $x$ に対して、$n \leq x < n+1$ を満たす整数 $n$ を記号 $[x]$ で表すとき、関数 $y = x[x]$ ($0 \leq x < 3$) のグラフを描け。 (2) $a$ を正の定数とする。曲線 $y = ax^2 + \frac{5}{2}$ と (1) のグラフが相異なる 2 つの共有点を持つような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学関数グラフ二次関数不等式絶対値
2025/4/20

1. 問題の内容

(1) 実数 xx に対して、nx<n+1n \leq x < n+1 を満たす整数 nn を記号 [x][x] で表すとき、関数 y=x[x]y = x[x] (0x<30 \leq x < 3) のグラフを描け。
(2) aa を正の定数とする。曲線 y=ax2+52y = ax^2 + \frac{5}{2} と (1) のグラフが相異なる 2 つの共有点を持つような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 関数 y=x[x]y = x[x] のグラフを 0x<30 \leq x < 3 の範囲で考える。
区間を分けて考える。
- 0x<10 \leq x < 1 のとき [x]=0[x] = 0 なので y=x0=0y = x \cdot 0 = 0
- 1x<21 \leq x < 2 のとき [x]=1[x] = 1 なので y=x1=xy = x \cdot 1 = x
- 2x<32 \leq x < 3 のとき [x]=2[x] = 2 なので y=x2=2xy = x \cdot 2 = 2x
よって、グラフは以下のように描ける。
- 0x<10 \leq x < 1y=0y=0
- 1x<21 \leq x < 2y=xy=x
- 2x<32 \leq x < 3y=2xy=2x
(2) 曲線 y=ax2+52y = ax^2 + \frac{5}{2}y=x[x]y = x[x] のグラフが異なる 2 つの共有点を持つ条件を考える。
y=ax2+52y = ax^2 + \frac{5}{2}y=x[x]y = x[x] のグラフが共有点を持つのは、1x<21 \leq x < 22x<32 \leq x < 3 の範囲である。
まず、1x<21 \leq x < 2 の範囲で ax2+52=xax^2 + \frac{5}{2} = x を考える。
ax2x+52=0ax^2 - x + \frac{5}{2} = 0
x=1±110a2ax = \frac{1 \pm \sqrt{1 - 10a}}{2a}
1x<21 \leq x < 2 で実数解を持つためには、110a01 - 10a \geq 0 でなければならない。つまり、a110a \leq \frac{1}{10}。また、判別式が正である必要がある。
11±110a2a<21 \leq \frac{1 \pm \sqrt{1 - 10a}}{2a} < 2 を満たす必要がある。
次に、2x<32 \leq x < 3 の範囲で ax2+52=2xax^2 + \frac{5}{2} = 2x を考える。
ax22x+52=0ax^2 - 2x + \frac{5}{2} = 0
x=2±410a2a=1±152aax = \frac{2 \pm \sqrt{4 - 10a}}{2a} = \frac{1 \pm \sqrt{1 - \frac{5}{2}a}}{a}
2x<32 \leq x < 3 で実数解を持つためには、410a04 - 10a \geq 0 でなければならない。つまり、a25a \leq \frac{2}{5}。また、判別式が正である必要がある。
21±152aa<32 \leq \frac{1 \pm \sqrt{1 - \frac{5}{2}a}}{a} < 3 を満たす必要がある。
2a1±152a<3a2a \leq 1 \pm \sqrt{1 - \frac{5}{2}a} < 3a
56<a25\frac{5}{6} < a \leq \frac{2}{5}
グラフを書いて考察すると、5/6<a<2/55/6 < a < 2/5 のとき、2つの共有点を持つことがわかる。
a>5/6a > 5/6

3. 最終的な答え

5/6<a<2/55/6 < a < 2/5
この範囲では、解なし。
問題文にミスタイプがある可能性が高い。
y=ax2+5/2y = ax^2 + 5/2 ではなく y=ax25/2y = ax^2 - 5/2 と仮定すると
5/6<a<2/55/6 < a < 2/5
これはありえないので、5/6<a5/6 < a
答え 5/6<a2/55/6< a \le 2/5

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