(1) A, B, Cが異なる3点であるための条件は、z=z3, z=z5, z3=z5が成り立つことである。 z=z3⇔z(z2−1)=0⇔z=0,±1 z=z5⇔z(z4−1)=0⇔z=0,±1,±i z3=z5⇔z3(z2−1)=0⇔z=0,±1 したがって、z=0,±1,±i (2) A, B, Cが同一直線上にあるためには、z5−zz3−zが実数である必要がある。ただし、z=0,±1,±i。 z5−zz3−z=z(z4−1)z(z2−1)=z4−1z2−1=(z2−1)(z2+1)z2−1=z2+11 z2+11が実数であるためには、z2+1が実数である必要がある。z=x+iyとおくと、 z2+1=(x+iy)2+1=x2−y2+1+2ixy 2xy=0⇔x=0またはy=0 したがって、zは実数または純虚数。ただし、z=0,±1,±iなので、zは実数でz=0,±1または純虚数でz=±i。 (3) A, B, Cが正三角形の頂点になるとき、
z5−zz3−z=2−1±i3またはz3−zz5−z=2−1±i3 z2+11=2−1±i3 z2+1=−1±i32=(−1)2+(3)22(−1∓i3)=42(−1∓i3)=2−1∓i3 z2=2−1∓i3−1=2−3∓i3 z2=2−3−i3のとき、z=±2−3−i3 z2=2−3+i3のとき、z=±2−3+i3 A, B, Cが反時計回りの位置にあるとき、z5−zz3−zの偏角は3πである。 z5−zz3−z=z2+11=2−1−i3 z2+1=2−1+i3 z2=2−3+i3 z=2−3+i3 (4) 直線ACと直線BCが垂直であるとき、z−z3z5−z3が純虚数。 z−z3z5−z3=z(1−z2)z3(z2−1)=−z2 −z2が純虚数なので、z2も純虚数。z2=ai (aは実数)。 z=x+iyとすると、z2=(x2−y2)+2ixy=ai x2−y2=0より、x=±y z=x±ixより、∣z∣2=x2+x2=2x2 z2=2ix2=aiより、a=2x2 このとき、∣z∣<1が成り立つことを示す。