関数 $f(\theta) = a\sin(b\theta + c) + d$ において、$a=b=1, c=d=0$ のとき、$y = \sin \theta$ のグラフが表示されている。$a, b, c, d$ のうち、いずれか一つの値だけを変化させたとき、次の (1)~(3) の変化が起こりうるのは、どの値を変化させたときか、それぞれすべて答える問題。ただし、$a$ と $b$ は $0$ の値をとらない。 (1) 関数 $f(\theta)$ の周期が変わった。 (2) 関数 $f(\theta)$ の最大値と最小値が変わった。 (3) 関数 $f(\theta)$ が奇関数から偶関数に変わった。
2025/4/20
1. 問題の内容
関数 において、 のとき、 のグラフが表示されている。 のうち、いずれか一つの値だけを変化させたとき、次の (1)~(3) の変化が起こりうるのは、どの値を変化させたときか、それぞれすべて答える問題。ただし、 と は の値をとらない。
(1) 関数 の周期が変わった。
(2) 関数 の最大値と最小値が変わった。
(3) 関数 が奇関数から偶関数に変わった。
2. 解き方の手順
(1) 周期について:
の周期は で与えられる。 の値を変化させると周期が変わる。
(2) 最大値と最小値について:
の最大値は 、最小値は である。 と の値を変化させると、最大値と最小値が変わる。
(3) 奇関数と偶関数について:
が奇関数から偶関数に変わる条件を考える。
現在の関数は であり、これは奇関数である。
が偶関数になるためには、 が成り立つ必要がある。
を変化させたときに偶関数になるためには、
を変化させて が偶関数となるように調整するか、を変化させることによって関数全体を上下に平行移動させ、偶関数にしなければならない。
は、 のとき偶関数 になる。また、を変更すると、グラフ全体が上下に平行移動するため、偶関数になる可能性がある。
3. 最終的な答え
(1) 周期が変わる:
(2) 最大値と最小値が変わる:
(3) 奇関数から偶関数に変わる: