関数 $f(x)$ と $g(x)$ が区間 $I$ で連続であるとき、以下のことを示す問題です。 (i) $|f(x)|$ は区間 $I$ で連続である。 (ii) $h(x) = \max\{f(x), g(x)\}$ とおくと、$h(x)$ は区間 $I$ で連続である。 (iii) $k(x) = \min\{f(x), g(x)\}$ とおくと、$k(x)$ は区間 $I$ で連続である。

解析学連続性関数絶対値最大値最小値
2025/4/21

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x)g(x)g(x) が区間 II で連続であるとき、以下のことを示す問題です。
(i) f(x)|f(x)| は区間 II で連続である。
(ii) h(x)=max{f(x),g(x)}h(x) = \max\{f(x), g(x)\} とおくと、h(x)h(x) は区間 II で連続である。
(iii) k(x)=min{f(x),g(x)}k(x) = \min\{f(x), g(x)\} とおくと、k(x)k(x) は区間 II で連続である。

2. 解き方の手順

(i) f(x)|f(x)| の連続性
f(x)f(x) が区間 II で連続であると仮定します。
絶対値関数の性質 abab|a| - |b| \le |a - b| を利用します。
任意の x,x0Ix, x_0 \in I に対して、
f(x)f(x0)f(x)f(x0)||f(x)| - |f(x_0)| | \le |f(x) - f(x_0)|
f(x)f(x)x0x_0 で連続なので、任意の ϵ>0\epsilon > 0 に対して、ある δ>0\delta > 0 が存在して、xx0<δ|x - x_0| < \delta ならば f(x)f(x0)<ϵ|f(x) - f(x_0)| < \epsilon が成り立ちます。
したがって、xx0<δ|x - x_0| < \delta ならば f(x)f(x0)f(x)f(x0)<ϵ||f(x)| - |f(x_0)|| \le |f(x) - f(x_0)| < \epsilon となり、f(x)|f(x)|x0x_0 で連続です。
x0x_0 は区間 II の任意の点だったので、f(x)|f(x)| は区間 II で連続です。
(ii) h(x)=max{f(x),g(x)}h(x) = \max\{f(x), g(x)\} の連続性
h(x)h(x) は次のように書き換えることができます。
h(x)=f(x)+g(x)+f(x)g(x)2h(x) = \frac{f(x) + g(x) + |f(x) - g(x)|}{2}
f(x)f(x)g(x)g(x) は連続であると仮定します。
(i) より、f(x)g(x)|f(x) - g(x)| は連続です。なぜならば、f(x)g(x)f(x) - g(x) は連続であり、その絶対値関数も連続だからです。
連続関数の和と差、および定数倍は連続なので、h(x)h(x) は連続です。
(iii) k(x)=min{f(x),g(x)}k(x) = \min\{f(x), g(x)\} の連続性
k(x)k(x) は次のように書き換えることができます。
k(x)=f(x)+g(x)f(x)g(x)2k(x) = \frac{f(x) + g(x) - |f(x) - g(x)|}{2}
f(x)f(x)g(x)g(x) は連続であると仮定します。
(i) より、f(x)g(x)|f(x) - g(x)| は連続です。なぜならば、f(x)g(x)f(x) - g(x) は連続であり、その絶対値関数も連続だからです。
連続関数の和と差、および定数倍は連続なので、k(x)k(x) は連続です。

3. 最終的な答え

(i) f(x)|f(x)| は区間 II で連続である。
(ii) h(x)=max{f(x),g(x)}h(x) = \max\{f(x), g(x)\} は区間 II で連続である。
(iii) k(x)=min{f(x),g(x)}k(x) = \min\{f(x), g(x)\} は区間 II で連続である。

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