まず、三角形ABCが存在するための条件を考える。これは3点が同一直線上にないことである。つまり、z=1 かつ z2=1 かつ z2=z である必要がある。 z=1 かつ z=−1 かつ z=0 かつ z=1 であるから、結局、z=0,1,−1 である。 次に、三角形ABCが鋭角三角形である条件を考える。
3つの角がすべて鋭角であるためには、以下の3つの条件を満たす必要がある。
(1) ∠BAC が鋭角である条件: z2−1z−1=(z−1)(z+1)z−1=z+11 より、Re(z+11)>0 が必要である。 z=x+yi とおくと、z+11=(x+1)+yi1=(x+1)2+y2(x+1)−yi したがって、(x+1)2+y2x+1>0 より、x+1>0 が必要である。(ただし、z=−1 より(x+1)2+y2=0)。 (2) ∠ABC が鋭角である条件: 1−zz2−z=−(z−1)z(z−1)=−z より、Re(−z)>0 が必要である。 つまり、−x>0 より、x<0 が必要である。 (3) ∠ACB が鋭角である条件: z−z21−z2=z(1−z)(1−z)(1+z)=z1+z より、Re(z1+z)>0 が必要である。 z1+z=z1+1=x+yi1+1=x2+y2x−yi+1=x2+y2x+1+x2+y2−yi したがって、x2+y2x+1>0 より、x2+y2x+x2+y2>0 が必要である。 x2+y2>0 より、x+x2+y2>0 が必要である。 x2+x+y2>0 より、(x+21)2+y2>(21)2 が必要である。 以上の条件をまとめると、
z=0,1,−1 かつ x>−1 かつ x<0 かつ (x+21)2+y2>(21)2 である。 つまり、−1<x<0 かつ (x+21)2+y2>(21)2 である。 これを図示すると、
複素数平面上で、Re(z) = -1 と Re(z) = 0 の間の領域で、中心が −21 で半径が 21 の円の内部を除く。 また、0, 1, -1 の点を除く。