8個の文字 A, A, B, B, C, C, D, E を横一列に並べる。 (1) 並べ方は全部で何通りあるか。 (2) AとA, BとB, CとCがそれぞれ隣り合うような並べ方は全部で何通りあるか。 (3) 同じ文字が全く隣り合わない並べ方は全部で何通りあるか。
2025/4/22
1. 問題の内容
8個の文字 A, A, B, B, C, C, D, E を横一列に並べる。
(1) 並べ方は全部で何通りあるか。
(2) AとA, BとB, CとCがそれぞれ隣り合うような並べ方は全部で何通りあるか。
(3) 同じ文字が全く隣り合わない並べ方は全部で何通りあるか。
2. 解き方の手順
(1) 全体の並べ方の場合、同じ文字があるため、順列の公式をそのまま使うことはできません。
A, A, B, B, C, C, D, E の8個の文字を並べる総数は、8!通りです。ただし、Aが2個、Bが2個、Cが2個あるので、それぞれの重複を解消するために、2!で3回割る必要があります。
したがって、並べ方の総数は、
通り
(2) AとA, BとB, CとCがそれぞれ隣り合う場合、AA, BB, CCをそれぞれ1つのまとまりとして考えます。すると、AA, BB, CC, D, E の5つのものを並べることになります。この5つのものの並べ方は、5!通りです。
通り
(3) 同じ文字が全く隣り合わない並べ方を求める問題です。
まず、DとEと、A, B, Cの異なる文字を並べます。D, E, A, B, Cを並べる順列は5! = 120通りです。
A, B, Cが隣り合わないように並べるので、それぞれの文字の間に隙間を作ります。D, E, A, B, Cを並べたときにできる隙間は6つです。
例えば、_D_E_A_B_C_のように、アンダーバーの部分に同じ文字を配置します。
この6つの隙間のうち、2つを選んでAを配置する方法は、 通りです。
残った隙間はつです。
次に、この4つの隙間のうち、2つを選んでBを配置する方法は、 通りです。
残った隙間はつです。
最後に、この2つの隙間のうち、2つを選んでCを配置する方法は、 通りです。
したがって、同じ文字が全く隣り合わない並べ方は、
通りになります。
しかし、これは誤りです。
包除原理を使うことを検討します。
全体の場合の数から、少なくとも1組が隣り合う場合の数を引き、2組が隣り合う場合の数を足し、3組が隣り合う場合の数を引きます。
全体の場合の数: 5040 (上記で計算)
少なくとも1組が隣り合う: _3C_2 \times \frac{6!}{2!} +
少なくとも2組が隣り合う: _3C_3 \times 5! = 3\times 360 - 120 = 1080 - 120 = 960$
3組が隣り合う: 120 (上記で計算)
求める場合の数 = 5040 - 2820 + 960 -120 = 3060
3. 最終的な答え
(1) 5040通り
(2) 120通り
(3) 3060通り