問題7:三角形ABCにおいて、AB=4, AC=5, ∠BAC=60°とする。辺BCをt:(1-t)に内分する点をPとするとき、AP⊥BCとなるようなtの値を求めよ。 問題8:三角形OABにおいて、辺OAを1:2に内分する点をM, 辺OBを3:4に内分する点をNとする。線分BMと線分ANの交点をP、直線OPと辺ABの交点をQとする。$\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}$とするとき、(1) $\vec{OP}$を$\vec{a}, \vec{b}$で表せ。(2) OP:PQを求めよ。

幾何学ベクトル内分ベクトルの内積三角形
2025/4/23

1. 問題の内容

問題7:三角形ABCにおいて、AB=4, AC=5, ∠BAC=60°とする。辺BCをt:(1-t)に内分する点をPとするとき、AP⊥BCとなるようなtの値を求めよ。
問題8:三角形OABにおいて、辺OAを1:2に内分する点をM, 辺OBを3:4に内分する点をNとする。線分BMと線分ANの交点をP、直線OPと辺ABの交点をQとする。OA=a,OB=b\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}とするとき、(1) OP\vec{OP}a,b\vec{a}, \vec{b}で表せ。(2) OP:PQを求めよ。

2. 解き方の手順

**問題7**
AP=(1t)AB+tAC\vec{AP} = (1-t)\vec{AB} + t\vec{AC}
BC=ACAB\vec{BC} = \vec{AC} - \vec{AB}
APBC\vec{AP} \perp \vec{BC} より、APBC=0\vec{AP} \cdot \vec{BC} = 0
((1t)AB+tAC)(ACAB)=0((1-t)\vec{AB} + t\vec{AC}) \cdot (\vec{AC} - \vec{AB}) = 0
(1t)ABAC(1t)AB2+tAC2tABAC=0(1-t)\vec{AB} \cdot \vec{AC} - (1-t)|\vec{AB}|^2 + t|\vec{AC}|^2 - t\vec{AB} \cdot \vec{AC} = 0
ABAC=ABACcos60=4512=10\vec{AB} \cdot \vec{AC} = |\vec{AB}||\vec{AC}|\cos{60^\circ} = 4 \cdot 5 \cdot \frac{1}{2} = 10
(1t)10(1t)42+t52t10=0(1-t) \cdot 10 - (1-t) \cdot 4^2 + t \cdot 5^2 - t \cdot 10 = 0
1010t16+16t+25t10t=010 - 10t - 16 + 16t + 25t - 10t = 0
21t6=021t - 6 = 0
t=621=27t = \frac{6}{21} = \frac{2}{7}
**問題8**
(1)
点Pは線分BM上にあるので、実数ssを用いて
OP=(1s)OB+sOM=(1s)b+s2a\vec{OP} = (1-s)\vec{OB} + s\vec{OM} = (1-s)\vec{b} + \frac{s}{2}\vec{a}
点Pは線分AN上にあるので、実数rrを用いて
OP=(1r)OA+rON=(1r)a+3r7b\vec{OP} = (1-r)\vec{OA} + r\vec{ON} = (1-r)\vec{a} + \frac{3r}{7}\vec{b}
a,b\vec{a}, \vec{b}は一次独立なので、
$\begin{cases}
\frac{s}{2} = 1-r \\
1-s = \frac{3r}{7}
\end{cases}$
$\begin{cases}
s = 2-2r \\
1-(2-2r) = \frac{3r}{7}
\end{cases}$
1+2r=3r7-1+2r = \frac{3r}{7}
14r7=3r14r - 7 = 3r
11r=711r = 7
r=711r = \frac{7}{11}
OP=(1711)a+37711b=411a+311b\vec{OP} = (1-\frac{7}{11})\vec{a} + \frac{3}{7} \cdot \frac{7}{11}\vec{b} = \frac{4}{11}\vec{a} + \frac{3}{11}\vec{b}
(2)
点Qは直線OP上にあるので、実数kkを用いて
OQ=kOP=4k11a+3k11b\vec{OQ} = k\vec{OP} = \frac{4k}{11}\vec{a} + \frac{3k}{11}\vec{b}
点Qは直線AB上にあるので、実数llを用いて
OQ=(1l)OA+lOB=(1l)a+lb\vec{OQ} = (1-l)\vec{OA} + l\vec{OB} = (1-l)\vec{a} + l\vec{b}
a,b\vec{a}, \vec{b}は一次独立なので、
$\begin{cases}
\frac{4k}{11} = 1-l \\
\frac{3k}{11} = l
\end{cases}$
4k11=13k11\frac{4k}{11} = 1-\frac{3k}{11}
7k11=1\frac{7k}{11} = 1
k=117k = \frac{11}{7}
OQ=117OP\vec{OQ} = \frac{11}{7} \vec{OP}
OQ=OP+PQ\vec{OQ} = \vec{OP} + \vec{PQ}
PQ=OQOP=117OPOP=47OP\vec{PQ} = \vec{OQ} - \vec{OP} = \frac{11}{7}\vec{OP} - \vec{OP} = \frac{4}{7}\vec{OP}
PQ=47OP|\vec{PQ}| = \frac{4}{7}|\vec{OP}|
OP:PQ=7:4OP:PQ = 7:4

3. 最終的な答え

問題7:t=27t = \frac{2}{7}
問題8:(1) OP=411a+311b\vec{OP} = \frac{4}{11}\vec{a} + \frac{3}{11}\vec{b} (2) OP:PQ=7:4OP:PQ = 7:4

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