平行四辺形は、向かい合う辺が平行で長さが等しい四角形である。したがって、与えられた3点を頂点とする平行四辺形は、以下の3つの場合が考えられる。
それぞれのケースについて、残りの頂点の座標を求める。平行四辺形の性質として、「対角線の中点が一致する」ことを利用する。
ケース1:PQを1辺とする平行四辺形の場合 PQを1辺とするとき、もう一つの頂点をS1(x1,y1)とおくと、対角線はPRとQS1またはQRとPS1である。 * 対角線がPRとQS1の場合: PRの中点とQS1の中点が一致する。中点の座標はそれぞれ (21+4,22+1)=(25,23) (23+x1,2−2+y1) したがって、
23+x1=25 より x1=2 2−2+y1=23 より y1=5 よって、S1(2,5) * 対角線がQRとPS1の場合: QRの中点とPS1の中点が一致する。中点の座標はそれぞれ (23+4,2−2+1)=(27,−21) (21+x1,22+y1) したがって、
21+x1=27 より x1=6 22+y1=−21 より y1=−3 よって、S1(6,−3) ケース2:PRを1辺とする平行四辺形の場合 PRを1辺とするとき、もう一つの頂点をS2(x2,y2)とおくと、対角線はPQとRS2またはRQとPS2である。 * 対角線がPQとRS2の場合: PQの中点とRS2の中点が一致する。中点の座標はそれぞれ (21+3,22−2)=(2,0) (24+x2,21+y2) したがって、
24+x2=2 より x2=0 21+y2=0 より y2=−1 よって、S2(0,−1) ケース3:QRを1辺とする平行四辺形の場合 QRを1辺とするとき、もう一つの頂点をS3(x3,y3)とおくと、対角線はQPとRS3またはRPとQS3である。 * 対角線がRPとQS3の場合: RPの中点とQS3の中点が一致する。中点の座標はそれぞれ (24+1,21+2)=(25,23) (23+x3,2−2+y3) したがって、
23+x3=25 より x3=2 2−2+y3=23 より y3=5 よって、S3(2,5) これら3つのケースで、S1, S2, S3 が全て異なる点であれば、全てが解となる。 ベクトルを用いた解法もある。平行四辺形PQRSを考えると、PS=QRが成り立つ。S=(x,y)とすると、 (x−1,y−2)=(4−3,1−(−2))=(1,3). したがって、x=2, y=5 より、 S=(2,5). 平行四辺形PRQSを考えると、PS=RQが成り立つ。S=(x,y)とすると、 (x−1,y−2)=(3−4,−2−1)=(−1,−3). したがって、x=0, y=−1 より、 S=(0,−1). 平行四辺形PQSRを考えると、PS=QSが成り立つ。誤り. PQ=RSが成り立つ。S=(x,y)とすると、 (3−1,−2−2)=(4−x,1−y) (2,−4)=(4−x,1−y) 2=4−x より x=2. −4=1−y より y=5. S(2,5).これはすでに求めた点。 平行四辺形PRSQを考えると、PR=QSが成り立つ。S=(x,y)とすると、 (4−1,1−2)=(3−x,−2−y) (3,−1)=(3−x,−2−y) 3=3−x より x=0. −1=−2−y より y=−1. S(0,−1).これはすでに求めた点。 平行四辺形SRPQを考えると、SR=PQが成り立つ。S=(x,y)とすると、 (4−x,1−y)=(3−1,−2−2) (4−x,1−y)=(2,−4) 4−x=2 より x=2. 1−y=−4 より y=5. S(2,5).これはすでに求めた点。 平行四辺形SPQRを考えると、SP=RQが成り立つ。S=(x,y)とすると、 (1−x,2−y)=(3−4,−2−1) (1−x,2−y)=(−1,−3) 1−x=−1 より x=6. 2−y=−3 より y=5. S(2,5).これはすでに求めた点。 P+R−Q=(1+4−3,2+1−(−2))=(2,5) P+Q−R=(1+3−4,2−2−1)=(0,−1) Q+R−P=(3+4−1,−2+1−2)=(6,−3) よって、求める点の座標は、(2, 5), (0, -1), (6, -3)である。