与えられた2次関数 y=x2−2ax−a+2 のグラフと x 軸との共有点の x 座標は、2次方程式 x2−2ax−a+2=0 の実数解です。
この2次方程式が x>0 の範囲にのみ解を持つための条件は、次の3つの場合に分けられます。 (i) 2つの解がともに正である場合。
(ii) 1つの解が正で、もう1つの解が負である場合。
(iii) 1つの解が正で、もう1つの解が0である場合。
D/4=(−a)2−(−a+2)=a2+a−2=(a+2)(a−1) 実数解を持つためには、D≥0 である必要があるので、 (a+2)(a−1)≥0 a≤−2またはa≥1 次に、解と係数の関係より、2つの解を α,β とすると、 α+β=2aαβ=−a+2 (i) 2つの解がともに正である場合、α>0 かつ β>0 であるので、 α+β>0 かつ αβ>0 が必要です。 したがって、
2a>0かつ−a+2>0 a>0かつa<2 そして、a≤−2 または a≥1 という条件と 0<a<2 という条件を満たすのは 1≤a<2 です。 (ii) 1つの解が正で、もう1つの解が負である場合、αβ<0 となるので、 この場合、a≤−2 または a≥1 という条件と a>2 という条件を満たすのは a>2 です。 (iii) 1つの解が正で、もう1つの解が0である場合、αβ=0 となるので、 この場合、x2−4x=0 より、x=0,4 となり、確かに条件を満たします。 以上より、 1≤a<2 または a>2 または a=2 なので、a≥1 です。