x軸上を等加速度直線運動する物体が、時刻$t=0s$のとき原点をx軸正の向きに速さ$12m/s$で通過した。時刻$t=8.0s$のとき、x軸負の向きに速さ$4.0m/s$になった。 (1) 加速度を求めよ。 (2) 物体が原点から正の向きに最も離れた時刻と、そのときの位置を求めよ。 (3) 時刻$t=8.0s$のとき、物体の位置を求めよ。 (4) この8.0秒間に物体が進んだ移動距離を求めよ。

応用数学力学等加速度直線運動運動方程式物理
2025/4/24

1. 問題の内容

x軸上を等加速度直線運動する物体が、時刻t=0st=0sのとき原点をx軸正の向きに速さ12m/s12m/sで通過した。時刻t=8.0st=8.0sのとき、x軸負の向きに速さ4.0m/s4.0m/sになった。
(1) 加速度を求めよ。
(2) 物体が原点から正の向きに最も離れた時刻と、そのときの位置を求めよ。
(3) 時刻t=8.0st=8.0sのとき、物体の位置を求めよ。
(4) この8.0秒間に物体が進んだ移動距離を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 加速度を求める。
等加速度直線運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を用いる。
v=4.0m/sv = -4.0 m/s
v0=12m/sv_0 = 12 m/s
t=8.0st = 8.0 s
より、
4.0=12+a×8.0-4.0 = 12 + a \times 8.0
8.0a=168.0a = -16
a=2.0m/s2a = -2.0 m/s^2
(2) 物体が原点から正の向きに最も離れた時刻と位置を求める。
最も離れるのは速度が0になるときである。
v=v0+atv = v_0 + at より、
0=12+(2)t0 = 12 + (-2)t
2t=122t = 12
t=6.0st = 6.0 s
位置は、等加速度直線運動の公式 x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 より、
x=12×6+12(2)(6)2=7236=36mx = 12 \times 6 + \frac{1}{2}(-2)(6)^2 = 72 - 36 = 36 m
(3) 時刻t=8.0st=8.0sのときの位置を求める。
x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 より、
x=12×8+12(2)(8)2=9664=32mx = 12 \times 8 + \frac{1}{2}(-2)(8)^2 = 96 - 64 = 32 m
(4) この8.0秒間に物体が進んだ移動距離を求める。
t=6.0st=6.0sで一度停止し、その後逆向きに動き出す。
0s0sから6s6sまでの移動距離は36m36m
6s6sから8s8sまでの移動距離は、
x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 (v0=0,t=2,a=2v_0 = 0, t = 2, a = -2)ではなく、x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 (v0=0,t=2,a=2v_0 = 0, t = 2, a = 2)を用いる。原点からの変位で考えるとわかりやすい
x=0×2+12(2)(2)2=4mx = 0 \times 2 + \frac{1}{2}(2)(2)^2 = 4 m
(原点ではなく、t=6sの地点からの変位で計算する必要があるから)
つまりt=8.0st=8.0sでの位置は32mなので、t=6.0st=6.0sからt=8.0st=8.0sまでの移動距離は3236=4m|32 - 36| = 4m
したがって、全移動距離は 36+4=40m36 + 4 = 40 m

3. 最終的な答え

(1) 加速度: 2.0m/s2-2.0 m/s^2
(2) 時刻: 6.0s6.0 s, 位置: 36m36 m
(3) 位置: 32m32 m
(4) 移動距離: 40m40 m

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