問題は、$A \cap B = \overline{A \cup B}$ が成り立つことを、図(おそらくベン図)を用いて確かめることです。ここで、$\overline{X}$は集合$X$の補集合を表します。

離散数学集合ベン図集合演算補集合共通部分和集合
2025/4/24

1. 問題の内容

問題は、AB=ABA \cap B = \overline{A \cup B} が成り立つことを、図(おそらくベン図)を用いて確かめることです。ここで、X\overline{X}は集合XXの補集合を表します。

2. 解き方の手順

ベン図を用いて、ABA \cap BAB\overline{A \cup B} が同じ領域を表すことを示します。
ステップ1:ABA \cap B をベン図に塗りつぶします。これは、AABBの両方に含まれる領域です。
ステップ2:ABA \cup B をベン図に塗りつぶします。これは、AAまたはBBに含まれる領域(両方含む)です。
ステップ3:AB\overline{A \cup B} をベン図に塗りつぶします。これは、ABA \cup B に含まれない領域、つまり、全体集合のうち、AAにもBBにも含まれない領域です。
ステップ4:ステップ1で塗りつぶしたABA \cap Bの領域と、ステップ3で塗りつぶしたAB\overline{A \cup B}の領域を比較します。
もし、ABA \cap BAB\overline{A \cup B} が等しい場合、ベン図において同じ領域が塗りつぶされているはずです。
この等式が成り立つための条件を考えます。
AB=ABA \cap B = \overline{A \cup B} であるためには、
AB=AcBcA \cap B = A^c \cap B^c となり、
これは、ABA \cap B が空集合の場合にのみ成立します。
つまり、AABBが共通の要素を持たない場合に成立します。
また、ABA \cup B が全体集合である場合に、
AB\overline{A \cup B} が空集合であるため、ABA \cap B も空集合となり成り立ちます。
しかし、一般的には成り立ちません。例えば、A={1,2}A = \{1, 2\}B={2,3}B = \{2, 3\} の場合、AB={2}A \cap B = \{2\} であり、これは空集合ではありません。AB={1,2,3}A \cup B = \{1, 2, 3\} であり、UUを全体集合とすると、AB=U{1,2,3}\overline{A \cup B} = U - \{1, 2, 3\}となります。これが{2}\{2\}と等しくなることはありません。
もし問題が AB=ABA \cap B = \overline{A \cup B} が成り立つのはどのような場合か? という事であれば、
AB=A \cap B = \emptyset かつ AB=UA \cup B = U(全体集合)が条件です。
この時、AB=\overline{A \cup B} = \emptyset となり、AB=AB=A \cap B = \overline{A \cup B} = \emptyset となります。

3. 最終的な答え

AB=ABA \cap B = \overline{A \cup B} が成り立つのは、AB=A \cap B = \emptyset かつ AB=UA \cup B = U(全体集合)の時です。
AABBが共通の要素を持たず、かつ、AABBの和集合が全体集合である場合のみ、AB=ABA \cap B = \overline{A \cup B} が成立します。

「離散数学」の関連問題

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}$ の部分集合 $A$, $B$ について、以下の条件が与えられている。 $A \cap B^c = \{2, 6, 8\...

集合集合演算部分集合ベン図
2025/4/24

全体集合$U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}$の部分集合$A = \{1, 2, 4, 8\}$、$B = \{1, 3, 5, 7, 9\}$について、以下の...

集合集合演算補集合共通部分和集合
2025/4/24

問題は、ド・モルガンの法則の一つである $\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B}$ が成り立つことを、図を用いて確認することです。

集合論理ド・モルガンの法則補集合和集合
2025/4/24

問題は、ド・モルガンの法則の一つである $\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B}$ が成り立つことを、図を用いて確かめることです。ここ...

集合論ド・モルガンの法則補集合論理
2025/4/24

全体集合$U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}$の部分集合$A = \{1, 2, 3\}$, $B = \{3, 6\}$について、以下の集合を求める。 (1) $\overline{B...

集合補集合共通部分和集合
2025/4/24

全体集合 $U$ と部分集合 $A$, $B$ が与えられているとき、以下の集合を求める問題です。 (1) $\overline{B}$ (2) $\overline{A \cap B}$ (3) $...

集合集合演算補集合ド・モルガンの法則
2025/4/24

集合 $A = \{1, 2, 3, 4, 6\}$, $B = \{2, 4, 6, 8\}$, $C = \{1, 3\}$ が与えられたとき、以下の集合を求めよ。 (1) $A \cap B$ ...

集合集合演算共通部分和集合
2025/4/24

四国の地図の4つの県A, B, C, Dを赤、青、緑、黄の4色を使って塗り分ける問題です。 (21) Dを青で塗ったとき、残りのA, B, Cの塗り方は何通りあるか。 (22) BとDのどちらか1つを...

組み合わせ塗り分け問題場合の数グラフ理論
2025/4/24

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}$、部分集合 $A = \{1, 2, 3, 4\}$、 $B = \{2, 4, 6\}$ について、以下の集合の要素の個数を求める。 (...

集合集合の要素数補集合共通部分和集合
2025/4/24

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}$ と、その部分集合 $A = \{1, 2, 3, 4\}$ および $B = \{2, 4, 6\}$ が与えられています。このとき、以...

集合集合の要素数共通部分和集合補集合
2025/4/24