一次関数 $y=f(x)$ と二次関数 $y=g(x)$ のグラフが与えられている。合成関数 $y=(f \circ g)(x) = f(g(x))$ のグラフの説明として正しいものを、以下の選択肢からすべて選ぶ。 選択肢: 1. 上に凸の放物線である
2025/4/25
1. 問題の内容
一次関数 と二次関数 のグラフが与えられている。合成関数 のグラフの説明として正しいものを、以下の選択肢からすべて選ぶ。
選択肢:
1. 上に凸の放物線である
2. 下に凸の放物線である
3. 放物線の軸は $y$ 軸である
4. $x$ 軸に接する
5. 点 $(a, c)$ を通る
6. 点 $(b, d)$ を通る
2. 解き方の手順
まず、与えられたグラフから と の特徴を把握する。
* は一次関数であり、傾きは負である。
* は二次関数であり、下に凸で、頂点の座標は であり、 軸との交点は である。
次に、 を考える。
は常に 以上の値を取るため、 は の値域に制限された範囲で を評価する。
1. $g(x)$ は下に凸の二次関数なので、$f(g(x))$ のグラフは放物線ではない。
2. $f(x)$ は傾きが負の一次関数なので、$g(x)$ が増加すると $f(g(x))$ は減少する。$g(x)$ は下に凸であるから、$f(g(x))$ は $x = b$ に対して左右対称となることはない。
のとき であり、 であるため、。
のとき、 であり、 であるため、。
のとき、 であり、 である。 は の 切片なので である。
は で 軸に接するので、 より、 となる。
* 選択肢1: 上に凸の放物線ではない。
* 選択肢2: 放物線ではない。
* 選択肢3: は で軸を持つので、 は y軸に関して対称ではない。軸は を中心に存在する。
* 選択肢4: なので、 の近傍で の値は小さい。関数 は減少関数なので、 は増えていく。ゆえに、 軸に接することはない。
* 選択肢5: 点 は 上の点。 なので、 を通る。しかし、この選択肢は を通ると言っているので誤り。
* 選択肢6: であり、 なので、 は を通る。選択肢は を通ると言っているので誤り。 は、 のとき最小値 をとり、 軸には接しない。
では具体的に , ( は正の定数) とすると、 。この放物線は上に凸で、軸は 軸。
ただし、 は必ずしも原点を通る放物線とは限らない。一般に とおくことができ、。これは頂点が の上に凸な放物線。軸は 。
が 軸に接するとき、、つまり 。このとき、。
。 と の位置関係は、 。
は上に凸の放物線となる可能性があり、放物線の軸が 軸になる可能性もある ( の場合)。
3. 最終的な答え
3, 4