## 問題の概要

応用数学力学運動方程式放物運動積分
2025/4/25
## 問題の概要
質量 mm の質点を、初期速度 v0v_0 で水平方向に投射した。投射点を原点とし、水平右向きを xx 軸、鉛直下向きを yy 軸とする。重力加速度は gg である。
(1) 質点に働く力を図示する。
(2) xx 方向の速度を vxv_xyy 方向の速度を vyv_y として運動方程式を立てる。
(3) 運動方程式を解き、投射後 tt 秒後の質点の xx 方向と yy 方向の速度を求める。
(4) 投射後 tt 秒後の質点の位置 xx, yy を求める。
(5) (4) の結果から時間を消去し、質点の軌跡を求める。
## 解き方の手順
**(1) 質点に働く力の図示**
質点に働く力は重力のみであり、鉛直下向きに mgmg である。図に、下向きの矢印で mgmg を書き込む。
**(2) 運動方程式**
xx 軸方向には力が働かないので、
mdvxdt=0m \frac{dv_x}{dt} = 0
yy 軸方向には重力が働くので、
mdvydt=mgm \frac{dv_y}{dt} = mg
**(3) 速度の導出**
xx 方向の運動方程式を解く。
dvxdt=0\frac{dv_x}{dt} = 0
積分して、
vx=C1v_x = C_1
初期条件 vx(0)=v0v_x(0) = v_0 より、C1=v0C_1 = v_0
vx(t)=v0v_x(t) = v_0
yy 方向の運動方程式を解く。
dvydt=g\frac{dv_y}{dt} = g
積分して、
vy=gt+C2v_y = gt + C_2
初期条件 vy(0)=0v_y(0) = 0 より、C2=0C_2 = 0
vy(t)=gtv_y(t) = gt
**(4) 位置の導出**
xx 方向の速度を積分する。
vx=dxdt=v0v_x = \frac{dx}{dt} = v_0
積分して、
x=v0t+C3x = v_0 t + C_3
初期条件 x(0)=0x(0) = 0 より、C3=0C_3 = 0
x=v0tx = v_0 t
yy 方向の速度を積分する。
vy=dydt=gtv_y = \frac{dy}{dt} = gt
積分して、
y=12gt2+C4y = \frac{1}{2} g t^2 + C_4
初期条件 y(0)=0y(0) = 0 より、C4=0C_4 = 0
y=12gt2y = \frac{1}{2} g t^2
**(5) 軌跡の導出**
x=v0tx = v_0 t より、t=xv0t = \frac{x}{v_0}
これを y=12gt2y = \frac{1}{2} g t^2 に代入する。
y=12g(xv0)2=g2v02x2y = \frac{1}{2} g \left( \frac{x}{v_0} \right)^2 = \frac{g}{2 v_0^2} x^2
## 最終的な答え
(1) 質点に働く力:鉛直下向きに mgmg
(2) 運動方程式:
mdvxdt=0m \frac{dv_x}{dt} = 0
mdvydt=mgm \frac{dv_y}{dt} = mg
(3) 速度:
vx(t)=v0v_x(t) = v_0
vy(t)=gtv_y(t) = gt
(4) 位置:
x(t)=v0tx(t) = v_0 t
y(t)=12gt2y(t) = \frac{1}{2} g t^2
(5) 軌跡:
y=g2v02x2y = \frac{g}{2 v_0^2} x^2

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