全体集合$U$とその部分集合$A, B$について、$n(U)=50$, $n(A \cup B) = 42$, $n(A \cap B) = 3$, $n(\overline{A} \cap B) = 15$が与えられています。以下の集合の要素の個数を求めます。 (1) $\overline{A} \cap \overline{B}$ (2) $A \cap \overline{B}$ (3) $A$

離散数学集合要素の個数ド・モルガンの法則
2025/4/25

1. 問題の内容

全体集合UUとその部分集合A,BA, Bについて、n(U)=50n(U)=50, n(AB)=42n(A \cup B) = 42, n(AB)=3n(A \cap B) = 3, n(AB)=15n(\overline{A} \cap B) = 15が与えられています。以下の集合の要素の個数を求めます。
(1) AB\overline{A} \cap \overline{B}
(2) ABA \cap \overline{B}
(3) AA

2. 解き方の手順

(1) AB\overline{A} \cap \overline{B} の要素の個数を求める。
ド・モルガンの法則より、AB=AB\overline{A} \cap \overline{B} = \overline{A \cup B}です。
したがって、n(AB)=n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B}) = n(\overline{A \cup B})となります。
n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)なので、n(AB)=5042=8n(\overline{A} \cap \overline{B}) = 50 - 42 = 8です。
(2) ABA \cap \overline{B} の要素の個数を求める。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)です。
また、n(B)=n(AB)+n(AB)n(B) = n(A \cap B) + n(\overline{A} \cap B)なので、n(B)=3+15=18n(B) = 3 + 15 = 18です。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)より、42=n(A)+18342 = n(A) + 18 - 3なので、n(A)=4218+3=27n(A) = 42 - 18 + 3 = 27です。
n(A)=n(AB)+n(AB)n(A) = n(A \cap B) + n(A \cap \overline{B})より、n(AB)=n(A)n(AB)n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B)なので、n(AB)=273=24n(A \cap \overline{B}) = 27 - 3 = 24です。
(3) AA の要素の個数を求める。
上記(2)の手順で n(A)=27n(A) = 27と求まっています。

3. 最終的な答え

(1) n(AB)=8n(\overline{A} \cap \overline{B}) = 8
(2) n(AB)=24n(A \cap \overline{B}) = 24
(3) n(A)=27n(A) = 27

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