与えられた不等式を以下のように変形する。
ax2+y2+az2−xy−yz−zx≥0 両辺を2倍する。
2ax2+2y2+2az2−2xy−2yz−2zx≥0 式を平方完成の形にする。
ax2−2xy+a1y2+2y2−a1y2−2yz+2az2+2az2−2az2−2zx+ax2≥0 上記を整理すると
a(x−ay)2+(2−a1)y2+(23a)z2−2yz−2zx≥0 さらに平方完成をすすめる。
2ax2+2y2+2az2−2xy−2yz−2zx≥0 a(x2−a1xy−a1zx)+y2−yz+z2≥0 与式を以下のように変形する。
2ax2+2y2+2az2−2xy−2yz−2zx≥0 a(x2+z2)+y2−(xy+yz+zx)≥0 a(x2+z2)+y2−xz−y(x+z)≥0 a(x2+z2)−(x+z)y+y2−zx≥0 ax2+y2+az2−xy−yz−zx=a(x2+z2)+y2−xy−yz−zx≥0 与式を x,y,z の二次形式とみなして、 Q(x,y,z)=ax2+y2+az2−xy−yz−zx≥0 この二次形式が常に非負となる条件は、対応する対称行列の固有値がすべて非負となることである。
A=a−1/2−1/2−1/21−1/2−1/2−1/2a この行列が半正定値となるための条件を求める。
A の全ての主小行列式が非負である必要がある。 1次主小行列式: a≥0, 1≥0 2次主小行列式: a−41≥0, つまり a≥41 3次主小行列式:
a(a−41)+21(−2a−41)−21(41+2a)=a2−4a−4a−81−81−4a=a2−43a−41 a2−43a−41≥0 4a2−3a−1≥0 (4a+1)(a−1)≥0 a≤−41 or a≥1 a≥41 より a≥1