$x$ を実数とするとき、不等式 $4^x + 4^{-x} - a(2^{x} + 2^{-x}) + 18 \geq 0$ が常に成り立つような定数 $a$ の範囲を求める問題です。ただし、$2^x + 2^{-x} = t$ とおいて、与えられた不等式を $t$ の式で表す必要があります。
2025/4/26
1. 問題の内容
を実数とするとき、不等式 が常に成り立つような定数 の範囲を求める問題です。ただし、 とおいて、与えられた不等式を の式で表す必要があります。
2. 解き方の手順
(1) とおきます。このとき、 となります。
したがって、 となります。
これを与えられた不等式に代入すると、
となります。
(2) 不等式 が常に成り立つような の範囲を求めます。
まず、 の取りうる値の範囲を考えます。相加相乗平均の関係より、 となります。したがって、 です。
次に、 とおきます。不等式 が で常に成り立つためには、次の2つの条件のどちらかを満たせば良いです。
(a) の判別式を とすると、 のとき。このとき、 より、 となります。
(b) の判別式を とすると、 のとき、 の2解 が存在して, の範囲で常に となる条件を考えます。
の軸は です。
ならば、 となります。
より、 となります。
軸が より小さいとき、 なので
このときで条件を満たす。
軸が より大きい時、 なので
このときなので つまりが条件となる。
となります。
(a) の範囲と (b) の範囲を合わせると、 になります。