与えられた等式 $2x^2 - 1 = a(x-1)^2 + b(x-1) + c$ が、$x$ についての恒等式となるように、定数 $a, b, c$ の値を求めます。

代数学恒等式係数比較多項式
2025/4/27
## 問題1

1. 問題の内容

与えられた等式 2x21=a(x1)2+b(x1)+c2x^2 - 1 = a(x-1)^2 + b(x-1) + c が、xx についての恒等式となるように、定数 a,b,ca, b, c の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、右辺を展開して整理します。
\begin{align*}
a(x-1)^2 + b(x-1) + c &= a(x^2 - 2x + 1) + b(x-1) + c \\
&= ax^2 - 2ax + a + bx - b + c \\
&= ax^2 + (-2a+b)x + (a-b+c)
\end{align*}
したがって、2x21=ax2+(2a+b)x+(ab+c)2x^2 - 1 = ax^2 + (-2a+b)x + (a-b+c) が恒等式となるためには、両辺の係数がそれぞれ等しくなければなりません。
つまり、次の3つの式が成り立ちます。
\begin{align*}
a &= 2 \\
-2a+b &= 0 \\
a-b+c &= -1
\end{align*}
これらの式を解きます。
まず、a=2a=2 が得られます。
次に、2a+b=0-2a+b=0a=2a=2 を代入すると、2(2)+b=0-2(2)+b=0 より b=4b=4 が得られます。
最後に、ab+c=1a-b+c = -1a=2a=2b=4b=4 を代入すると、24+c=12-4+c = -1 より 2+c=1-2+c=-1 となり、c=1c=1 が得られます。

3. 最終的な答え

a=2,b=4,c=1a=2, b=4, c=1
## 問題2

1. 問題の内容

与えられた等式 3x2+8x+2=a(x+1)2+b(x+1)+c3x^2 + 8x + 2 = a(x+1)^2 + b(x+1) + c が、xx についての恒等式となるように、定数 a,b,ca, b, c の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、右辺を展開して整理します。
\begin{align*}
a(x+1)^2 + b(x+1) + c &= a(x^2 + 2x + 1) + b(x+1) + c \\
&= ax^2 + 2ax + a + bx + b + c \\
&= ax^2 + (2a+b)x + (a+b+c)
\end{align*}
したがって、3x2+8x+2=ax2+(2a+b)x+(a+b+c)3x^2 + 8x + 2 = ax^2 + (2a+b)x + (a+b+c) が恒等式となるためには、両辺の係数がそれぞれ等しくなければなりません。
つまり、次の3つの式が成り立ちます。
\begin{align*}
a &= 3 \\
2a+b &= 8 \\
a+b+c &= 2
\end{align*}
これらの式を解きます。
まず、a=3a=3 が得られます。
次に、2a+b=82a+b=8a=3a=3 を代入すると、2(3)+b=82(3)+b=8 より 6+b=86+b=8 となり、b=2b=2 が得られます。
最後に、a+b+c=2a+b+c=2a=3a=3b=2b=2 を代入すると、3+2+c=23+2+c=2 より 5+c=25+c=2 となり、c=3c=-3 が得られます。

3. 最終的な答え

a=3,b=2,c=3a=3, b=2, c=-3
## 問題3

1. 問題の内容

与えられた等式 x2=a(x2)2+b(x+3)2+c(x+2)(x+3)x^2 = a(x-2)^2 + b(x+3)^2 + c(x+2)(x+3) が、xx についての恒等式となるように、定数 a,b,ca, b, c の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、右辺を展開して整理します。
\begin{align*}
a(x-2)^2 + b(x+3)^2 + c(x+2)(x+3) &= a(x^2 - 4x + 4) + b(x^2 + 6x + 9) + c(x^2 + 5x + 6) \\
&= ax^2 - 4ax + 4a + bx^2 + 6bx + 9b + cx^2 + 5cx + 6c \\
&= (a+b+c)x^2 + (-4a+6b+5c)x + (4a+9b+6c)
\end{align*}
したがって、x2=(a+b+c)x2+(4a+6b+5c)x+(4a+9b+6c)x^2 = (a+b+c)x^2 + (-4a+6b+5c)x + (4a+9b+6c) が恒等式となるためには、両辺の係数がそれぞれ等しくなければなりません。
つまり、次の3つの式が成り立ちます。
\begin{align*}
a+b+c &= 1 \\
-4a+6b+5c &= 0 \\
4a+9b+6c &= 0
\end{align*}
これらの式を解きます。
1つ目の式から a=1bca=1-b-c を得ます。
これを2つ目の式に代入すると 4(1bc)+6b+5c=0-4(1-b-c)+6b+5c = 0 より 4+4b+4c+6b+5c=0-4+4b+4c+6b+5c=0 となり 10b+9c=410b+9c=4 が得られます。
同様に3つ目の式に代入すると 4(1bc)+9b+6c=04(1-b-c)+9b+6c = 0 より 44b4c+9b+6c=04-4b-4c+9b+6c=0 となり 5b+2c=45b+2c=-4 が得られます。
ここで、 10b+9c=410b+9c=45b+2c=45b+2c=-4 という二つの式が得られたので、これらの式を連立させて解きます。
5b+2c=45b+2c=-4 より 10b+4c=810b+4c=-8 を得ます。
したがって (10b+9c)(10b+4c)=4(8)(10b+9c)-(10b+4c) = 4 - (-8) より 5c=125c = 12 となり c=125c=\frac{12}{5} が得られます。
5b+2(125)=45b+2(\frac{12}{5}) = -4 より 5b+245=45b + \frac{24}{5} = -4 となり 5b=4455b = -\frac{44}{5} なので b=4425b=-\frac{44}{25} が得られます。
a=1bc=1+4425125=1+44256025=11625=925a=1-b-c = 1+\frac{44}{25}-\frac{12}{5} = 1+\frac{44}{25}-\frac{60}{25} = 1-\frac{16}{25} = \frac{9}{25} が得られます。

3. 最終的な答え

a=925,b=4425,c=125a=\frac{9}{25}, b=-\frac{44}{25}, c=\frac{12}{5}

「代数学」の関連問題

$x = \frac{1}{\sqrt{2}+1}$、$y = \frac{1}{\sqrt{2}-1}$ のとき、以下の式の値を求める問題です。 (1) $x+y$ および $xy$ (2) $x^...

式の計算有理化平方根展開公式
2025/4/28

問題は2つあります。 1つ目の問題は、与えられた数を $3^n$ の形で表す問題です。具体的には、(1) 27, (2) $\frac{1}{3}$, (3) $\frac{1}{9}$, (4) $...

指数人口増加GDP減少累乗
2025/4/28

兄と弟がそれぞれお金を持っていて、毎日一定の金額を使う。兄は弟の2倍の金額を使う。初日の残額の比は14:11、2日目の残額の比は6:5。ある日、2人の残額が同じになった。その日は何日目か?

方程式連立方程式文章問題
2025/4/28

AとBの2人に、柿を1:3、みかんを3:1の割合で分けたところ、AとBの柿とみかんの合計個数の比が2:5になった。最初にあった柿とみかんの個数の比を求める。

方程式割合
2025/4/28

A, B, Cの3人の昨年の収入額の比は5:4:3であり、年間の支出額の比は9:8:7である。3人の収支残高を比較すると、AはCの15倍で、Bより140万円多い。3人の昨年の収入の合計を求める。

方程式連立方程式文章問題収入
2025/4/28

A, B, C の3人の昨年の収入額の比は 5:4:3 であり、1年間の支出額の比は 9:8:7 である。3人の収支残高を比較すると、A は C の 15 倍で、B より 140 万円多かった。3人の...

一次方程式連立方程式文章問題
2025/4/28

右の図形と同じ面積の長方形を作る。縦と横の長さをそれぞれ整数にするには、何cmにすればよいか、$x$ の1次式で表す。ただし、$x$ は3以上の整数とする。

面積因数分解一次式長方形
2025/4/28

A、B、Cの3人の昨年の収入の比は5:4:3、支出の比は9:8:7です。収支残高を比較すると、AはCの15倍で、Bより140万円多いことがわかっています。3人の昨年の収入の合計を求める問題です。

一次方程式連立方程式文章問題
2025/4/28

問題は、2つの多項式 $(3x^2 - 2x + 4)$ と $(3x^2 + 9x - 1)$ の和を求めることです。

多項式多項式の和同類項
2025/4/28

$x^2 + 7x + a$ が正の整数 $b, c$ を用いて $(x+b)(x+c)$ と因数分解できるような定数 $a$ の値をすべて求め、その求め方を説明せよ。

二次方程式因数分解整数の性質
2025/4/28