点A(1, 0, 0), B(0, 2, 0), C(0, 0, -1)が与えられている。平面ABCに原点Oから垂線OHを下ろすとき、点Hの座標と線分OHの長さを求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル平面の方程式内積垂線座標
2025/4/26

1. 問題の内容

点A(1, 0, 0), B(0, 2, 0), C(0, 0, -1)が与えられている。平面ABCに原点Oから垂線OHを下ろすとき、点Hの座標と線分OHの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、ベクトルOHをベクトルOA, ベクトルAB, ベクトルACを用いて表す。
ベクトルAHは、実数s, tを用いて次のように表せる。
AH=sAB+tAC\vec{AH} = s\vec{AB} + t\vec{AC}
OHOA=sAB+tAC\vec{OH} - \vec{OA} = s\vec{AB} + t\vec{AC}
OH=OA+sAB+tAC\vec{OH} = \vec{OA} + s\vec{AB} + t\vec{AC}
ここで、OA=(1,0,0)\vec{OA} = (1, 0, 0), AB=(1,2,0)\vec{AB} = (-1, 2, 0), AC=(1,0,1)\vec{AC} = (-1, 0, -1)であるから、
OH=(1,0,0)+s(1,2,0)+t(1,0,1)\vec{OH} = (1, 0, 0) + s(-1, 2, 0) + t(-1, 0, -1)
OH=(1st,2s,t)\vec{OH} = (1 - s - t, 2s, -t)
OHは平面ABCに垂直であるから、OHAB=0\vec{OH} \cdot \vec{AB} = 0かつOHAC=0\vec{OH} \cdot \vec{AC} = 0が成り立つ。
まず、OHAB=0\vec{OH} \cdot \vec{AB} = 0より、
(1st,2s,t)(1,2,0)=0(1 - s - t, 2s, -t) \cdot (-1, 2, 0) = 0
(1st)+4s=0-(1 - s - t) + 4s = 0
1+s+t+4s=0-1 + s + t + 4s = 0
5s+t=15s + t = 1
次に、OHAC=0\vec{OH} \cdot \vec{AC} = 0より、
(1st,2s,t)(1,0,1)=0(1 - s - t, 2s, -t) \cdot (-1, 0, -1) = 0
(1st)+t=0-(1 - s - t) + t = 0
1+s+t+t=0-1 + s + t + t = 0
s+2t=1s + 2t = 1
連立方程式
5s+t=15s + t = 1
s+2t=1s + 2t = 1
を解く。
t=15st = 1 - 5ss+2t=1s + 2t = 1に代入すると、
s+2(15s)=1s + 2(1 - 5s) = 1
s+210s=1s + 2 - 10s = 1
9s=1-9s = -1
s=19s = \frac{1}{9}
t=15s=15(19)=159=49t = 1 - 5s = 1 - 5(\frac{1}{9}) = 1 - \frac{5}{9} = \frac{4}{9}
したがって、OH=(11949,2(19),49)=(49,29,49)\vec{OH} = (1 - \frac{1}{9} - \frac{4}{9}, 2(\frac{1}{9}), -\frac{4}{9}) = (\frac{4}{9}, \frac{2}{9}, -\frac{4}{9})
Hの座標は(49,29,49)(\frac{4}{9}, \frac{2}{9}, -\frac{4}{9})
OH=(49)2+(29)2+(49)2=1681+481+1681=3681=49=23|\vec{OH}| = \sqrt{(\frac{4}{9})^2 + (\frac{2}{9})^2 + (-\frac{4}{9})^2} = \sqrt{\frac{16}{81} + \frac{4}{81} + \frac{16}{81}} = \sqrt{\frac{36}{81}} = \sqrt{\frac{4}{9}} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

Hの座標: (49,29,49)(\frac{4}{9}, \frac{2}{9}, -\frac{4}{9})
OHの長さ: 23\frac{2}{3}

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