数列 $\{a_n\}$ が初項2, 公比 $\frac{1}{3}$ の等比数列であるとする。数列 $\{a_n\}$ の一般項, 数列 $\{b_n\}$ の階差数列が数列 $\{a_n\}$ であるときの $b_2 - b_1$ と $b_3 - b_2$, 数列 $\{b_n\}$ が等比数列であるときの公比 $r$, 数列 $\{b_n\}$ の一般項を求める問題。

代数学数列等比数列階差数列一般項
2025/4/26

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が初項2, 公比 13\frac{1}{3} の等比数列であるとする。数列 {an}\{a_n\} の一般項, 数列 {bn}\{b_n\} の階差数列が数列 {an}\{a_n\} であるときの b2b1b_2 - b_1b3b2b_3 - b_2, 数列 {bn}\{b_n\} が等比数列であるときの公比 rr, 数列 {bn}\{b_n\} の一般項を求める問題。

2. 解き方の手順

数列 {an}\{a_n\} の一般項は、初項 aa、公比 rr の等比数列の一般項 an=arn1a_n = a \cdot r^{n-1} を用いる。
a=2a=2, r=13r=\frac{1}{3} より
an=2(13)n1=23n1a_n = 2 \cdot (\frac{1}{3})^{n-1} = \frac{2}{3^{n-1}}
数列 {bn}\{b_n\} の階差数列が数列 {an}\{a_n\} であることから、b2b1=a1b_2 - b_1 = a_1 , b3b2=a2b_3 - b_2 = a_2 である。
a1=2311=21=2a_1 = \frac{2}{3^{1-1}} = \frac{2}{1} = 2
a2=2321=23a_2 = \frac{2}{3^{2-1}} = \frac{2}{3}
数列 {bn}\{b_n\} が等比数列であるとき、公比 rrr=b3b2=b1+a1+a2b1+a1r = \frac{b_3}{b_2} = \frac{b_1 + a_1 + a_2}{b_1 + a_1} である。しかし、b1b_1 の情報がないので、別の方法で求める必要がある。
b2=b1rb_2=b_1r, b3=b1r2b_3=b_1r^2より
b2b1=b1(r1)=a1=2b_2-b_1=b_1(r-1)=a_1=2
b3b2=b1r(r1)=a2=23b_3-b_2=b_1r(r-1)=a_2=\frac{2}{3}
b1r(r1)b1(r1)=2/32\frac{b_1r(r-1)}{b_1(r-1)}=\frac{2/3}{2}
r=13r=\frac{1}{3}
b1(r1)=2b_1(r-1)=2よりb1(131)=2b_1(\frac{1}{3}-1)=2
b1(23)=2b_1(-\frac{2}{3})=2
b1=3b_1 = -3
数列 {bn}\{b_n\} の一般項は bn=b1rn1=3(13)n1=313n1=33n1=13n2b_n = b_1 \cdot r^{n-1} = -3 \cdot (\frac{1}{3})^{n-1} = -3 \cdot \frac{1}{3^{n-1}} = -\frac{3}{3^{n-1}} = -\frac{1}{3^{n-2}}

3. 最終的な答え

an=23n1a_n = \frac{2}{3^{n-1}}
b2b1=a1=2b_2 - b_1 = a_1 = 2
b3b2=a2=23b_3 - b_2 = a_2 = \frac{2}{3}
r=13r = \frac{1}{3}
bn=13n2b_n = -\frac{1}{3^{n-2}}

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