数列 $\{c_n\}$ において、$c_1 = c_5 = \frac{1}{2}$ であり、数列の中で $\frac{1}{2}$ の値をとる項について考える。自然数 $M$ に対して、第 $M$ 群に値 $\frac{1}{2}$ である項が含まれるための必要十分条件として、$M$ がある条件を満たす。また、数列 $\{c_n\}$ のうち、最初から数えて5回目に現れる $\frac{1}{2}$ である項を $c_l$ とする。数列 $\{c_n\}$ の初項から第 $l$ 項までの和を求める。

代数学数列群数列一般項
2025/4/26

1. 問題の内容

数列 {cn}\{c_n\} において、c1=c5=12c_1 = c_5 = \frac{1}{2} であり、数列の中で 12\frac{1}{2} の値をとる項について考える。自然数 MM に対して、第 MM 群に値 12\frac{1}{2} である項が含まれるための必要十分条件として、MM がある条件を満たす。また、数列 {cn}\{c_n\} のうち、最初から数えて5回目に現れる 12\frac{1}{2} である項を clc_l とする。数列 {cn}\{c_n\} の初項から第 ll 項までの和を求める。

2. 解き方の手順

まず、MM が満たすべき条件を求める。数列 {cn}\{c_n\} において、12\frac{1}{2} が現れるのは第1項と第5項である。
群数列の考え方から、第 MM 群の最初の項は、
1+2++(M1)+1=M(M1)2+1=M2M+22 1 + 2 + \cdots + (M-1) + 1 = \frac{M(M-1)}{2} + 1 = \frac{M^2-M+2}{2}
番目の項である。
12\frac{1}{2} が現れるのは、c1c_1c5c_5。同様に、c9,c13,c_9, c_{13}, \dots12\frac{1}{2} となる。
一般に、c4k+1=12c_{4k+1} = \frac{1}{2} となる。(k=0,1,2,k=0, 1, 2, \dots
MM 群に 12\frac{1}{2} が含まれるためには、ある kk が存在して、
M2M+224k+1M2+M2 \frac{M^2-M+2}{2} \le 4k+1 \le \frac{M^2+M}{2}
が成り立つ必要がある。このことは、MM が奇数であれば必ず成り立つ。なぜなら、第 MM 群の項数は MM 個であり、項番号は M2M+22,M2M+22+1,,M2+M2\frac{M^2-M+2}{2}, \frac{M^2-M+2}{2}+1, \dots, \frac{M^2+M}{2} となる。この中に、4k+14k+1 の形が含まれるかどうか。
MM が奇数のとき、M=2n1M = 2n-1 (n1n \ge 1) とおくと、
M(M1)2+1=(2n1)(2n2)2+1=(2n1)(n1)+1=2n23n+2 \frac{M(M-1)}{2} + 1 = \frac{(2n-1)(2n-2)}{2} + 1 = (2n-1)(n-1) + 1 = 2n^2 - 3n + 2
M(M+1)2=(2n1)2n2=(2n1)n=2n2n \frac{M(M+1)}{2} = \frac{(2n-1)2n}{2} = (2n-1)n = 2n^2 - n
これらの間に 4k+14k+1 の形の数が存在するかどうか。
2n23n+24k+12n2n2n^2 - 3n + 2 \le 4k+1 \le 2n^2 - n
2n23n+14k2n2n12n^2 - 3n + 1 \le 4k \le 2n^2 - n - 1
MM が偶数のとき、M=2nM=2n (n1n \ge 1) とおくと、
M(M1)2+1=2n(2n1)2+1=n(2n1)+1=2n2n+1 \frac{M(M-1)}{2} + 1 = \frac{2n(2n-1)}{2} + 1 = n(2n-1) + 1 = 2n^2 - n + 1
M(M+1)2=2n(2n+1)2=n(2n+1)=2n2+n \frac{M(M+1)}{2} = \frac{2n(2n+1)}{2} = n(2n+1) = 2n^2 + n
これらの間に 4k+14k+1 の形の数が存在するかどうか。
2n2n+14k+12n2+n2n^2 - n + 1 \le 4k+1 \le 2n^2 + n
2n2n4k2n2+n12n^2 - n \le 4k \le 2n^2 + n - 1
数列 {cn}\{c_n\} のうち、5回目に現れる 12\frac{1}{2}c17c_{17} である。
S=c1+c2++c17S = c_1 + c_2 + \cdots + c_{17} の和を考える。
c1=c5=c9=c13=c17=12c_1=c_5=c_9=c_{13}=c_{17} = \frac{1}{2}
数列は群数列であり、第 kk 群は kk 個の項からなる。
第1群:1個
第2群:2個
第3群:3個
第4群:4個
1+2+3+4+5+6=21>171+2+3+4+5+6 = 21 > 17
1+2+3+4+5=15<171+2+3+4+5 = 15 < 17
したがって、c17c_{17} は第6群に属する。
17=15+217 = 15+2 なので、第6群の2番目の項である。
それぞれの群の和は、
S1=12S_1 = \frac{1}{2}
S2=1S_2 = 1
S3=32S_3 = \frac{3}{2}
S4=2S_4 = 2
S5=52S_5 = \frac{5}{2}
S6=3S_6 = 3
c1+c2++c17=S1+S2+S3+S4+S5+(12×2)=12+1+32+2+52+1=1+2+3+4+5+22=172c_1+c_2+\dots+c_{17} = S_1+S_2+S_3+S_4+S_5 + (\frac{1}{2} \times 2)= \frac{1}{2}+1+\frac{3}{2}+2+\frac{5}{2}+1 = \frac{1+2+3+4+5+2}{2} = \frac{17}{2}
MM が奇数であること。
数列 {cn}\{c_n\} の、c1c_1 から数えて5回目に現れる、値が 12\frac{1}{2} である項を clc_l とすると、l=17l=17
数列 {cn}\{c_n\} の初項から第ll項までの和は、
c1+c2++c17=172c_1+c_2+\dots+c_{17} = \frac{17}{2}

3. 最終的な答え

ツ:①
テトナ:17
ニヌ:2

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