$\triangle ABC$ において、重心を $G$ とする。$\vec{BA} = \vec{a}$, $\vec{BC} = \vec{c}$ とする。辺 $AB$ 上に $BP:PA = 2:3$ となる点 $P$ をとる。直線 $PG$ と直線 $BC$ の交点を $Q$ とするとき、$\vec{BQ}$ を $\vec{c}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル三角形重心位置ベクトル線分比
2025/4/26

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、重心を GG とする。BA=a\vec{BA} = \vec{a}, BC=c\vec{BC} = \vec{c} とする。辺 ABAB 上に BP:PA=2:3BP:PA = 2:3 となる点 PP をとる。直線 PGPG と直線 BCBC の交点を QQ とするとき、BQ\vec{BQ}c\vec{c} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点 PP の位置ベクトルを a\vec{a} を用いて表す。
BP=25BA=25a\vec{BP} = \frac{2}{5}\vec{BA} = \frac{2}{5}\vec{a}
BC=c\vec{BC} = \vec{c} より、
AP=35AB=35a\vec{AP} = \frac{3}{5}\vec{AB} = -\frac{3}{5}\vec{a}
次に、点 GG の位置ベクトルを a\vec{a}, c\vec{c} を用いて表す。
GGABC\triangle ABC の重心であるから、
BG=13(BA+BC+BB)=13(BA+BC+0)=13(a+c)\vec{BG} = \frac{1}{3}(\vec{BA} + \vec{BC} + \vec{BB}) = \frac{1}{3}(\vec{BA} + \vec{BC} + \vec{0}) = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{c})
GP=BPBG=25a13a13c=115a13c\vec{GP} = \vec{BP} - \vec{BG} = \frac{2}{5}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{c} = \frac{1}{15}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{c}
QQ は直線 PGPG 上にあるので、実数 kk を用いて
BQ=BP+kPG=25ak(115a13c)=(25k15)a+k3c\vec{BQ} = \vec{BP} + k \vec{PG} = \frac{2}{5}\vec{a} - k (\frac{1}{15}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{c}) = (\frac{2}{5} - \frac{k}{15})\vec{a} + \frac{k}{3}\vec{c}
また、点 QQ は直線 BCBC 上にあるので、実数 ll を用いて
BQ=lBC=lc\vec{BQ} = l \vec{BC} = l \vec{c}
したがって、
(25k15)a+k3c=lc(\frac{2}{5} - \frac{k}{15})\vec{a} + \frac{k}{3}\vec{c} = l \vec{c}
a\vec{a}c\vec{c} は一次独立なので、
25k15=0\frac{2}{5} - \frac{k}{15} = 0 かつ k3=l\frac{k}{3} = l
k15=25\frac{k}{15} = \frac{2}{5} より k=6k = 6
l=k3=63=2l = \frac{k}{3} = \frac{6}{3} = 2
よって、
BQ=2c\vec{BQ} = 2\vec{c}

3. 最終的な答え

BQ=2c\vec{BQ} = 2\vec{c}

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