点$(1, 2, -3)$を通り、ベクトル $\vec{a} = \begin{pmatrix} -1 \\ 3 \\ 2 \end{pmatrix}$ に直交する平面の方程式を求め、その平面と原点および点$(3, 1, -2)$との距離$l_0$と$l_1$をそれぞれ求める。

幾何学ベクトル平面距離空間ベクトル
2025/4/26

1. 問題の内容

(1,2,3)(1, 2, -3)を通り、ベクトル a=(132)\vec{a} = \begin{pmatrix} -1 \\ 3 \\ 2 \end{pmatrix} に直交する平面の方程式を求め、その平面と原点および点(3,1,2)(3, 1, -2)との距離l0l_0l1l_1をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

(1) 平面の方程式を求める。
平面の方程式は、法線ベクトルがa=(132)\vec{a} = \begin{pmatrix} -1 \\ 3 \\ 2 \end{pmatrix}であり、点(1,2,3)(1, 2, -3)を通るので、
1(x1)+3(y2)+2(z+3)=0 -1(x - 1) + 3(y - 2) + 2(z + 3) = 0
x+1+3y6+2z+6=0 -x + 1 + 3y - 6 + 2z + 6 = 0
x+3y+2z+1=0 -x + 3y + 2z + 1 = 0
したがって、平面の方程式は
x3y2z1=0 x - 3y - 2z - 1 = 0
(2) 平面と原点との距離l0l_0を求める。
平面 ax+by+cz+d=0ax + by + cz + d = 0 と点(x0,y0,z0)(x_0, y_0, z_0)との距離は、
ax0+by0+cz0+da2+b2+c2 \frac{|ax_0 + by_0 + cz_0 + d|}{\sqrt{a^2 + b^2 + c^2}}
で与えられる。原点の座標は(0,0,0)(0, 0, 0)なので、
l0=1(0)3(0)2(0)112+(3)2+(2)2=11+9+4=114 l_0 = \frac{|1(0) - 3(0) - 2(0) - 1|}{\sqrt{1^2 + (-3)^2 + (-2)^2}} = \frac{|-1|}{\sqrt{1 + 9 + 4}} = \frac{1}{\sqrt{14}}
l0=1414 l_0 = \frac{\sqrt{14}}{14}
(3) 平面と点(3,1,2)(3, 1, -2)との距離l1l_1を求める。
l1=1(3)3(1)2(2)112+(3)2+(2)2=33+411+9+4=314=314 l_1 = \frac{|1(3) - 3(1) - 2(-2) - 1|}{\sqrt{1^2 + (-3)^2 + (-2)^2}} = \frac{|3 - 3 + 4 - 1|}{\sqrt{1 + 9 + 4}} = \frac{|3|}{\sqrt{14}} = \frac{3}{\sqrt{14}}
l1=31414 l_1 = \frac{3\sqrt{14}}{14}

3. 最終的な答え

平面の方程式: x3y2z1=0x - 3y - 2z - 1 = 0
原点との距離l0l_0: 1414\frac{\sqrt{14}}{14}
(3,1,2)(3, 1, -2)との距離l1l_1: 31414\frac{3\sqrt{14}}{14}

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