平面上の互いに直交する単位ベクトル $e_1$, $e_2$ を用いて座標系を定義する。このとき、ベクトル $ae_1 + be_2$ (ただし $a,b$ は実数)が直線 $ax + by = 0$ に垂直であることを示す。

幾何学ベクトル内積直交線形代数平面
2025/4/27

1. 問題の内容

平面上の互いに直交する単位ベクトル e1e_1, e2e_2 を用いて座標系を定義する。このとき、ベクトル ae1+be2ae_1 + be_2 (ただし a,ba,b は実数)が直線 ax+by=0ax + by = 0 に垂直であることを示す。

2. 解き方の手順

与えられた直線 ax+by=0ax + by = 0 上の任意の点を (x,y)(x, y) とすると、この点は直線上の点なので、ax+by=0ax + by = 0 を満たす。
この点に対応する位置ベクトルを v\vec{v} とすると、v=xe1+ye2\vec{v} = xe_1 + ye_2 と表せる。
ベクトル ae1+be2ae_1 + be_2 と直線上のベクトル v=xe1+ye2\vec{v} = xe_1 + ye_2 が垂直であることを示すには、これらの内積が0になることを示せばよい。
内積 (ae1+be2)(xe1+ye2)(ae_1 + be_2) \cdot (xe_1 + ye_2) を計算する。e1e_1e2e_2 は互いに直交する単位ベクトルであるから、e1e1=1e_1 \cdot e_1 = 1, e2e2=1e_2 \cdot e_2 = 1, e1e2=e2e1=0e_1 \cdot e_2 = e_2 \cdot e_1 = 0 である。
(ae1+be2)(xe1+ye2)=a(e1xe1)+a(e1ye2)+b(e2xe1)+b(e2ye2)(ae_1 + be_2) \cdot (xe_1 + ye_2) = a(e_1 \cdot xe_1) + a(e_1 \cdot ye_2) + b(e_2 \cdot xe_1) + b(e_2 \cdot ye_2)
=ax(e1e1)+ay(e1e2)+bx(e2e1)+by(e2e2)= ax(e_1 \cdot e_1) + ay(e_1 \cdot e_2) + bx(e_2 \cdot e_1) + by(e_2 \cdot e_2)
=ax(1)+ay(0)+bx(0)+by(1)= ax(1) + ay(0) + bx(0) + by(1)
=ax+by= ax + by
直線上の点 (x,y)(x, y)ax+by=0ax + by = 0 を満たすので、
(ae1+be2)(xe1+ye2)=ax+by=0(ae_1 + be_2) \cdot (xe_1 + ye_2) = ax + by = 0
したがって、ベクトル ae1+be2ae_1 + be_2 と直線 ax+by=0ax + by = 0 上のベクトル v=xe1+ye2\vec{v} = xe_1 + ye_2 は直交する。
これは、ベクトル ae1+be2ae_1 + be_2 が直線 ax+by=0ax + by = 0 に垂直であることを意味する。

3. 最終的な答え

ベクトル ae1+be2ae_1 + be_2 は直線 ax+by=0ax + by = 0 に垂直である。

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