(1) x2+y2≤4 は、中心が原点 (0,0) で半径が 2 の円の内部(境界を含む)を表す。 (2) y−3x≤−2 は、直線 y=3x−2 の下側(境界を含む)を表す。 (3) 2つの不等式を満たす領域は、円 x2+y2=4 と直線 y=3x−2 で囲まれた領域である。 (4) 円と直線の交点を求める。
x2+(3x−2)2=4 x2+3x2−43x+4=4 4x2−43x=0 4x(x−3)=0 よって x=0 または x=3. x=0 のとき y=−2 であり、交点は (0,−2). x=3 のとき y=3⋅3−2=3−2=1 であり、交点は (3,1). (5) 原点から直線 y=3x−2 までの距離は、 12+(−3)2∣0−3(0)+2∣=1+32=22=1. したがって、直線は円の中心から距離が 1 の位置にある。
(6) 領域の面積を求める。円の中心を O、交点を A, B とする。∠AOB=θ とすると、 OA=OB=2, AB=(3−0)2+(1−(−2))2=3+9=12=23. 余弦定理より、
(23)2=22+22−2(2)(2)cosθ 12=8−8cosθ 4=−8cosθ cosθ=−21 よって θ=32π. したがって、扇形 OAB の面積は 21r2θ=21(22)(32π)=34π. また、三角形 OAB の面積は 21(2)(2)sin32π=2(23)=3. 求める領域の面積は、扇形 OAB の面積から三角形 OAB の面積を引いたものである。
領域の面積 =34π+3.