(1) 0, 2, 4, 6, 8の5つの数字から異なる4つを選んで並べ、3の倍数となる4桁の整数を作る。このような整数は何個存在するか。 (2) 0, 1, 2, 3, 4, 5の6つの数字を用いて4桁の整数はいくつ作れるか。 (3) A, B, C, D, E, Fの6人を2つのグループに分ける方法は何通りあるか。 (4) 男子5人、女子4人の中から、男子2人、女子2人の委員を選ぶ方法は何通りあるか。 (5) 正六角形の対角線は何本あるか。 (6) 8人の生徒のうち4人を選び、そのうち1人を代表とする決め方は何通りあるか。代表を後で決めるか、先に決めるかで2つの解答を求めよ。 (7) 太郎、次郎、三郎の3人で6つの飴玉を分ける方法の総数はいくつか。ただし、飴玉がもらえない人がいても構わないとし、飴玉は区別できないとする。

離散数学組み合わせ順列場合の数重複組み合わせ整数
2025/4/27

1. 問題の内容

(1) 0, 2, 4, 6, 8の5つの数字から異なる4つを選んで並べ、3の倍数となる4桁の整数を作る。このような整数は何個存在するか。
(2) 0, 1, 2, 3, 4, 5の6つの数字を用いて4桁の整数はいくつ作れるか。
(3) A, B, C, D, E, Fの6人を2つのグループに分ける方法は何通りあるか。
(4) 男子5人、女子4人の中から、男子2人、女子2人の委員を選ぶ方法は何通りあるか。
(5) 正六角形の対角線は何本あるか。
(6) 8人の生徒のうち4人を選び、そのうち1人を代表とする決め方は何通りあるか。代表を後で決めるか、先に決めるかで2つの解答を求めよ。
(7) 太郎、次郎、三郎の3人で6つの飴玉を分ける方法の総数はいくつか。ただし、飴玉がもらえない人がいても構わないとし、飴玉は区別できないとする。

2. 解き方の手順

(1) 4桁の整数の各桁の数の和が3の倍数となるように数字を選ぶ。
まず、5つの数字から4つを選ぶ組み合わせを考える。
可能な組み合わせは以下の通り。
- {0, 2, 4, 6}: 和は12 (3の倍数)
- {0, 2, 4, 8}: 和は14 (3の倍数ではない)
- {0, 2, 6, 8}: 和は16 (3の倍数ではない)
- {0, 4, 6, 8}: 和は18 (3の倍数)
- {2, 4, 6, 8}: 和は20 (3の倍数ではない)
和が3の倍数となるのは、{0, 2, 4, 6} と {0, 4, 6, 8} の場合。
{0, 2, 4, 6} の場合、千の位は0以外なので、3 x 3 x 2 x 1 = 18通り。
{0, 4, 6, 8} の場合、千の位は0以外なので、3 x 3 x 2 x 1 = 18通り。
したがって、合計は18 + 18 = 36通り。
(2) 4桁の整数を作る。
千の位は0以外なので5通り。百の位は6通り、十の位は6通り、一の位は6通り。
したがって、5 x 6 x 6 x 6 = 1080通り。
(3) 6人を2つのグループに分ける。
片方のグループの人数の選び方は、1人-5人、2人-4人、3人-3人の3パターン。
1人-5人の場合: (61)=6{6 \choose 1} = 6通り
2人-4人の場合: (62)=6×52×1=15{6 \choose 2} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15通り
3人-3人の場合: (63)=6×5×43×2×1=20{6 \choose 3} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通り。ただし、2つのグループは区別しないので、20 / 2 = 10通り。
したがって、合計は6 + 15 + 10 = 31通り。
(4) 男子2人、女子2人の委員を選ぶ。
男子の選び方: (52)=5×42×1=10{5 \choose 2} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通り
女子の選び方: (42)=4×32×1=6{4 \choose 2} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り
したがって、合計は10 x 6 = 60通り。
(5) 正六角形の対角線の本数。
頂点の数は6。対角線は、ある頂点から自分自身と隣接する頂点を除くすべての頂点に引ける。したがって、1つの頂点から引ける対角線は6 - 3 = 3本。
6つの頂点から引ける対角線の総数は6 x 3 = 18本。ただし、各対角線は2回数えられているので、18 / 2 = 9本。
(6) 8人から4人を選び、1人を代表とする。
まず4人を選び、その中から代表を選ぶ場合: (84)×4=8×7×6×54×3×2×1×4=70×4=280{8 \choose 4} \times 4 = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} \times 4 = 70 \times 4 = 280通り。
先に代表を選び、残りの3人を選ぶ場合: (81)×(73)=8×7×6×53×2×1=8×35=280{8 \choose 1} \times {7 \choose 3} = 8 \times \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 8 \times 35 = 280通り。
(7) 6個の区別できない飴玉を3人に分ける。
これは重複組み合わせの問題。
3人(太郎、次郎、三郎)に6個の飴玉を分ける方法の数は、
(3+616)=(86)=(82)=8×72×1=28{3+6-1 \choose 6} = {8 \choose 6} = {8 \choose 2} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28通り。

3. 最終的な答え

(1) 36個
(2) 1080個
(3) 31通り
(4) 60通り
(5) 9本
(6) 280通り (どちらの場合も)
(7) 28通り

「離散数学」の関連問題

5x5のマスに1から5の数字を1つずつ入れ、各マスはビルを表します。矢印の数字は、その方向から見たときに見えるビルの数を示します。同じ列(縦、横)に同じ数字は入りません。

パズル論理マス数字
2025/7/12

5x5のマスに1から5の数字を入れます。各行、各列に同じ数字は入りません。マスの外の数字は、その方向から見たときに見えるビルの数を表します。

パズル論理制約充足数独
2025/7/12

5人の人を、A, B, Cの3つのグループに分ける方法は何通りあるかを求める問題です。ただし、各グループに少なくとも1人は属している必要があります。

組み合わせ場合の数グループ分け
2025/7/11

(1) 5人の人を3つの部屋A, B, Cに入れる方法は何通りあるかを求める問題です。ただし、1人も入らない部屋があっても良いものとします。 (2) 5人の人を3つの組A, B, Cに分ける方法は何通...

組み合わせ場合の数重複組み合わせ
2025/7/11

右図のA地点からB地点へ行く最短経路の総数と、P地点を通ってA地点からB地点へ行く最短経路の総数を求める問題です。

組み合わせ最短経路組み合わせ論
2025/7/11

正方形の頂点に1から4までの番号を振る方法は何通りあるか。ただし、回転させて一致するものは同じとみなす。

組み合わせ順列対称性群論
2025/7/11

男子4人と女子5人がいる。女子と女子の間に必ず男子が入るように、男女交互に一列に並べる方法は何通りあるか。

順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/7/11

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}$ が与えられ、部分集合 $A = \{1, 3, 5, 6, 7, 9\}$ と $B = \{2, 3, 4, 5, ...

集合集合演算補集合共通部分
2025/7/11

与えられた集合 $A$ と $B$ について、共通部分 $A \cap B$ と和集合 $A \cup B$ を求める問題です。

集合共通部分和集合集合演算
2025/7/11

(8) 重複組合せ ${}_4H_5$ の値を求める問題です。 (9) 区別のつかない7個の球を5つの箱に入れる方法の総数を求める問題です。

重複組合せ組合せ数え上げ場合の数
2025/7/11