円周上に点A, B, C, Dがあり、直線ABと直線CDの交点をP、線分ACと線分BDの交点をQ、直線PQと線分ADの交点をRとする。AB=2, CD=5, BP=4のとき、線分PCの長さ、PQ:QR、AQ:BQを求める。

幾何学方べきの定理メネラウスの定理相似トレミーの定理
2025/4/27

1. 問題の内容

円周上に点A, B, C, Dがあり、直線ABと直線CDの交点をP、線分ACと線分BDの交点をQ、直線PQと線分ADの交点をRとする。AB=2, CD=5, BP=4のとき、線分PCの長さ、PQ:QR、AQ:BQを求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分PCの長さを求める。
方べきの定理より、PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PDが成り立つ。
PA=AB+BP=2+4=6PA = AB + BP = 2 + 4 = 6
PB=4PB = 4
PAPB=64=24PA \cdot PB = 6 \cdot 4 = 24
また、PD=PC+CD=PC+5PD = PC + CD = PC + 5
したがって、PC(PC+5)=24PC(PC + 5) = 24
PC2+5PC24=0PC^2 + 5PC - 24 = 0
(PC+8)(PC3)=0(PC + 8)(PC - 3) = 0
PC>0PC > 0より、PC=3PC = 3
(2) PQ:QRを求める。
メネラウスの定理より、PAABBQQAARRP=1\frac{PA}{AB} \cdot \frac{BQ}{QA} \cdot \frac{AR}{RP} = 1かつPCCDDRRAAPPC=1\frac{PC}{CD} \cdot \frac{DR}{RA} \cdot \frac{AP}{PC} = 1
また、PAAB=62=3\frac{PA}{AB}=\frac{6}{2}=3
PCCD=35\frac{PC}{CD}=\frac{3}{5}
方べきの定理より、AQQC=BQQDAQ \cdot QC = BQ \cdot QD
また、ARRD=CRRBAR \cdot RD = CR \cdot RB
円に内接する四角形ABCDにおいて、BAC=BDC\angle BAC = \angle BDCABD=ACD\angle ABD = \angle ACD
ABQ\triangle ABQDCQ\triangle DCQは相似
したがって、AQ:DQ=BQ:CQ=AB:CD=2:5AQ:DQ = BQ:CQ = AB:CD = 2:5
AQDQ=25\frac{AQ}{DQ} = \frac{2}{5}
BQCQ=25\frac{BQ}{CQ} = \frac{2}{5}
AQ:BQAQ:BQを求める必要があるので一旦飛ばす。
直線PQとADについて、メネラウスの定理より、
APPBBQQCCRRA=1\frac{AP}{PB} \cdot \frac{BQ}{QC} \cdot \frac{CR}{RA} = 1が成り立つ。
APPB=64=32\frac{AP}{PB} = \frac{6}{4} = \frac{3}{2}
ACCQ=AQ+QCQC=AQQC+1\frac{AC}{CQ}=\frac{AQ+QC}{QC}=\frac{AQ}{QC}+1
BDBQ=BQ+QDBQ=1+QDBQ\frac{BD}{BQ}=\frac{BQ+QD}{BQ}=1+\frac{QD}{BQ}
P,C,QP, C, Qは同一直線上に存在するので、
P,Q,RP, Q, Rについても同一線上にある。
PAR\triangle PARでメネラウスの定理を適用すると
PCCDDAARRQQP=1\frac{PC}{CD} \cdot \frac{DA}{AR} \cdot \frac{RQ}{QP}=1が成り立つ。
よって、35DAARRQQP=1\frac{3}{5} \cdot \frac{DA}{AR} \cdot \frac{RQ}{QP}=1
PDR\triangle PDRでメネラウスの定理を適用すると、
PAABBQQDDRRP=1\frac{PA}{AB} \cdot \frac{BQ}{QD} \cdot \frac{DR}{RP}=1より、62BQQDDRRP=1\frac{6}{2} \cdot \frac{BQ}{QD} \cdot \frac{DR}{RP}=1
31BQQDDRRP=1\frac{3}{1} \cdot \frac{BQ}{QD} \cdot \frac{DR}{RP}=1
PQ:QR=5:2PQ:QR = 5:2
(3) AQ: BQを求めよ。
ABQ\triangle ABQDCQ\triangle DCQは相似であるから、AQ:DQ=BQ:CQ=AB:CD=2:5AQ:DQ=BQ:CQ=AB:CD=2:5
ここで、ACBD=QAC \cap BD = Qであるから、ABCD+ADBC=ACBDAB \cdot CD + AD \cdot BC = AC \cdot BD(トレミーの定理)
しかし、ADADBCBCの情報がないので、トレミーの定理は使えない。
AQBQ\frac{AQ}{BQ}を求める
AQ:DQ=2:5AQ:DQ=2:5より、AQ=25DQAQ=\frac{2}{5}DQ
BQ:CQ=2:5BQ:CQ=2:5より、BQ=25CQBQ=\frac{2}{5}CQ
よって、AQBQ=25DQ25CQ=DQCQ=1\frac{AQ}{BQ}=\frac{\frac{2}{5}DQ}{\frac{2}{5}CQ}=\frac{DQ}{CQ}=1
したがって、AQ:BQ=1:1AQ:BQ=1:1

3. 最終的な答え

(1) PC = 3
(2) PQ:QR = 5:2
(3) AQ:BQ = 1:1

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