点A(1, 0, 0), B(0, 2, 0), C(0, 0, -1) が与えられている。平面ABCに原点Oから下ろした垂線の足Hの座標と線分OHの長さを求める。

幾何学空間ベクトル平面の方程式法線ベクトル垂線の足ベクトルの内積
2025/4/27

1. 問題の内容

点A(1, 0, 0), B(0, 2, 0), C(0, 0, -1) が与えられている。平面ABCに原点Oから下ろした垂線の足Hの座標と線分OHの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、平面ABCの方程式を求める。平面上の任意の点をP(x, y, z)とする。ベクトルAP, AB, ACは同一平面上にあるため、
AP=(x1,y,z)\overrightarrow{AP} = (x-1, y, z)
AB=(1,2,0)\overrightarrow{AB} = (-1, 2, 0)
AC=(1,0,1)\overrightarrow{AC} = (-1, 0, -1)
これらのベクトルが一次従属である条件は、以下の行列式が0になることである。
x1yz120101=0\begin{vmatrix} x-1 & y & z \\ -1 & 2 & 0 \\ -1 & 0 & -1 \end{vmatrix} = 0
これを計算すると、
(x1)(20)y(10)+z(0(2))=0(x-1)(-2 - 0) - y(1 - 0) + z(0 - (-2)) = 0
2(x1)y+2z=0-2(x-1) - y + 2z = 0
2x+2y+2z=0-2x + 2 - y + 2z = 0
2x+y2z=22x + y - 2z = 2
これが平面ABCの方程式である。
次に、直線OHは平面ABCに垂直なので、その方向ベクトルは平面の法線ベクトルと平行である。平面ABCの法線ベクトルは n=(2,1,2)\vec{n} = (2, 1, -2) である。
したがって、直線OHは tt を実数として、
OH=tn=(2t,t,2t)\overrightarrow{OH} = t\vec{n} = (2t, t, -2t)
と表せる。点Hは平面ABC上にあるので、Hの座標を平面ABCの方程式に代入すると、
2(2t)+t2(2t)=22(2t) + t - 2(-2t) = 2
4t+t+4t=24t + t + 4t = 2
9t=29t = 2
t=29t = \frac{2}{9}
したがって、Hの座標は
H=(229,29,229)=(49,29,49)H = (2 \cdot \frac{2}{9}, \frac{2}{9}, -2 \cdot \frac{2}{9}) = (\frac{4}{9}, \frac{2}{9}, -\frac{4}{9})
線分OHの長さは
OH=(49)2+(29)2+(49)2=1681+481+1681=3681=49=23|\overrightarrow{OH}| = \sqrt{(\frac{4}{9})^2 + (\frac{2}{9})^2 + (-\frac{4}{9})^2} = \sqrt{\frac{16}{81} + \frac{4}{81} + \frac{16}{81}} = \sqrt{\frac{36}{81}} = \sqrt{\frac{4}{9}} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

Hの座標: (49,29,49)(\frac{4}{9}, \frac{2}{9}, -\frac{4}{9})
OHの長さ: 23\frac{2}{3}

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