## 1. 問題の内容

幾何学軌跡平面幾何放物線線分の中点
2025/4/27
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1. 問題の内容

(1) 2つの定点 A(2,0)A(2, 0)B(4,3)B(4, 3) からの距離が等しい点 PP の軌跡の方程式を求めます。
(2) 放物線 y=x2y = x^2 上の2点 P(a,a2)P(a, a^2)Q(b,b2)Q(b, b^2) が、b=a+2b = a + 2 を満たしながら動くとき、線分 PQPQ の中点の軌跡の方程式を求め、図示します。
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2. 解き方の手順

**(1) 点 P の軌跡の方程式**
PP の座標を (x,y)(x, y) とします。AP=BPAP = BP より、AP2=BP2AP^2 = BP^2 が成り立ちます。
AP2=(x2)2+(y0)2=(x2)2+y2AP^2 = (x - 2)^2 + (y - 0)^2 = (x - 2)^2 + y^2
BP2=(x4)2+(y3)2BP^2 = (x - 4)^2 + (y - 3)^2
したがって、
(x2)2+y2=(x4)2+(y3)2(x - 2)^2 + y^2 = (x - 4)^2 + (y - 3)^2
x24x+4+y2=x28x+16+y26y+9x^2 - 4x + 4 + y^2 = x^2 - 8x + 16 + y^2 - 6y + 9
4x+4=8x+256y-4x + 4 = -8x + 25 - 6y
4x+6y=214x + 6y = 21
これが点 PP の軌跡の方程式です。
**(2) 線分 PQ の中点の軌跡の方程式**
線分 PQPQ の中点を M(x,y)M(x, y) とします。中点の座標は、
x=a+b2x = \frac{a + b}{2}
y=a2+b22y = \frac{a^2 + b^2}{2}
b=a+2b = a + 2 を代入します。
x=a+(a+2)2=2a+22=a+1x = \frac{a + (a + 2)}{2} = \frac{2a + 2}{2} = a + 1
y=a2+(a+2)22=a2+a2+4a+42=2a2+4a+42=a2+2a+2y = \frac{a^2 + (a + 2)^2}{2} = \frac{a^2 + a^2 + 4a + 4}{2} = \frac{2a^2 + 4a + 4}{2} = a^2 + 2a + 2
a=x1a = x - 1yy の式に代入します。
y=(x1)2+2(x1)+2=x22x+1+2x2+2=x2+1y = (x - 1)^2 + 2(x - 1) + 2 = x^2 - 2x + 1 + 2x - 2 + 2 = x^2 + 1
したがって、線分 PQPQ の中点の軌跡の方程式は、y=x2+1y = x^2 + 1 です。
*図示について*
グラフを描く場合、y=x2+1y = x^2 + 1 は、放物線 y=x2y = x^2yy 軸方向に 1 だけ平行移動させたものです。頂点は (0,1)(0, 1) で、下に凸の放物線となります。
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3. 最終的な答え

(1) 4x+6y=214x + 6y = 21
(2) y=x2+1y = x^2 + 1

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