多項式 $P(x) = x^3 - (k-2)x^2 - (k-3)x + 2k+6$ が与えられています。ここで、$k$ は実数です。 (1) $P(x)$ を $x+2$ で割ったときの商と余りを求めます。 (2) 方程式 $P(x) = 0$ が異なる実数解をちょうど2個持つような $k$ の値を求めます。 (3) $k$ は (2) で求めた値以外の実数値とします。方程式 $P(x) = 0$ の3つの解の実部をそれぞれ $p$, $q$, $r$ とするとき、$p^2+q^2+r^2 = 7$ を満たす $k$ の値を求めます。
2025/4/27
1. 問題の内容
多項式 が与えられています。ここで、 は実数です。
(1) を で割ったときの商と余りを求めます。
(2) 方程式 が異なる実数解をちょうど2個持つような の値を求めます。
(3) は (2) で求めた値以外の実数値とします。方程式 の3つの解の実部をそれぞれ , , とするとき、 を満たす の値を求めます。
2. 解き方の手順
(1) を で割ったときの商と余りを求める。
より なので、 を計算し、余りを求めます。
よって、 は で割り切れます。つまり余りは です。
を で割ったときの商を計算します。
商は 、余りは です。
(2) 方程式 が異なる実数解をちょうど2個持つような の値を求める。
より、 または 。
が を解に持つ場合: より、。 より、。
このとき、 となり、 なので、。
したがって、 となり、異なる実数解は2個なので、 は条件を満たします。
が重解を持つ場合、判別式 。
より、。したがって、。
のとき、 より、。。
のとき、 より、。。
のとき、 で条件を満たします。
のとき、 で条件を満たします。
したがって、。
(3) は (2) で求めた値以外の実数値とします。方程式 の3つの解の実部をそれぞれ , , とするとき、 を満たす の値を求めます。
は解の一つなので、 とします。 は の解なので、解と係数の関係より、
, 。
より、 。
。
より、。
。
。
(2)より、 である必要がある。
はこれらの値と異なるため、 が答えとなる。
3. 最終的な答え
(1) 商: , 余り:
(2)
(3)