全体集合 $U$ と、その部分集合 $A, B$ について、以下の情報が与えられています。 $n(U) = 60$, $n(A) = 25$, $n(B) = 16$, $n(A \cap B) = 8$ このとき、以下の個数を求めます。 (1) $n(A \cup B)$ (2) $n(\overline{A})$ (3) $n(\overline{B})$ (4) $n(\overline{A \cup B})$ (5) $n(A \cap \overline{B})$

離散数学集合集合の演算和集合補集合要素数
2025/4/28

1. 問題の内容

全体集合 UU と、その部分集合 A,BA, B について、以下の情報が与えられています。
n(U)=60n(U) = 60, n(A)=25n(A) = 25, n(B)=16n(B) = 16, n(AB)=8n(A \cap B) = 8
このとき、以下の個数を求めます。
(1) n(AB)n(A \cup B)
(2) n(A)n(\overline{A})
(3) n(B)n(\overline{B})
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})
(5) n(AB)n(A \cap \overline{B})

2. 解き方の手順

(1) n(AB)n(A \cup B) を求める。
ABA \cup B の要素の個数は、和集合の公式を用いて計算できます。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
与えられた値を代入すると、
n(AB)=25+168=33n(A \cup B) = 25 + 16 - 8 = 33
(2) n(A)n(\overline{A}) を求める。
A\overline{A}AA の補集合であり、全体集合 UU から AA の要素を除いたものです。
n(A)=n(U)n(A)n(\overline{A}) = n(U) - n(A)
与えられた値を代入すると、
n(A)=6025=35n(\overline{A}) = 60 - 25 = 35
(3) n(B)n(\overline{B}) を求める。
B\overline{B}BB の補集合であり、全体集合 UU から BB の要素を除いたものです。
n(B)=n(U)n(B)n(\overline{B}) = n(U) - n(B)
与えられた値を代入すると、
n(B)=6016=44n(\overline{B}) = 60 - 16 = 44
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B}) を求める。
AB\overline{A \cup B}ABA \cup B の補集合であり、全体集合 UU から ABA \cup B の要素を除いたものです。
n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
(1) で求めた n(AB)=33n(A \cup B) = 33 を用いて、
n(AB)=6033=27n(\overline{A \cup B}) = 60 - 33 = 27
(5) n(AB)n(A \cap \overline{B}) を求める。
ABA \cap \overline{B} は、AA に含まれるが BB には含まれない要素の集合です。
これは AA から ABA \cap B の要素を除いたものと考えることができます。
n(AB)=n(A)n(AB)n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B)
与えられた値を代入すると、
n(AB)=258=17n(A \cap \overline{B}) = 25 - 8 = 17

3. 最終的な答え

(1) n(AB)=33n(A \cup B) = 33
(2) n(A)=35n(\overline{A}) = 35
(3) n(B)=44n(\overline{B}) = 44
(4) n(AB)=27n(\overline{A \cup B}) = 27
(5) n(AB)=17n(A \cap \overline{B}) = 17

「離散数学」の関連問題

A, B, C, Dの4つのチームでバスケットボールの試合をする。どのチームもちがったチームと1回ずつ試合をするとき、どんな対戦があるかを調べる。

組み合わせ場合の数対戦数え上げ
2025/4/28

集合 $A = \{1, 3, 4, 5, 7\}$, $B = \{1, 3, 5, 9\}$, $C = \{2, 3, 5, 7\}$ が与えられたとき、共通部分 $A \cap B \cap ...

集合共通部分和集合集合演算
2025/4/28

$Z$ の部分集合 $B_1$, $B_2$ がそれぞれ $B_1 = \{ n \in Z \mid n \le 0 \}$ $B_2 = \{ n \in Z \mid n \ge 0 \}$ と...

集合集合演算包含関係写像
2025/4/28

自然数全体の集合 $\mathbb{N}$ の部分集合 $C_1$ と $C_2$ をそれぞれ $C_1 = \{n \in \mathbb{N} \mid n \text{ は } 2 \text{...

集合写像包含関係
2025/4/28

整数全体の集合 $\mathbb{Z}$ の部分集合 $A_1$ と $A_2$ に対して、$f(A_1 \cap A_2) \subseteq f(A_1) \cap f(A_2)$ が常に成り立つ...

集合論写像集合演算包含関係
2025/4/28

与えられた問題は、次の3つの場合の並べ方の総数を求めるものです。 (1) 1から5までの5つの数字を1列に並べる方法の総数 (2) 「friends」という単語の7つの文字をすべて使ってできる文字列の...

順列組み合わせ階乗場合の数
2025/4/27

(1) 0, 2, 4, 6, 8の5つの数字から異なる4つを選んで並べ、3の倍数となる4桁の整数を作る。このような整数は何個存在するか。 (2) 0, 1, 2, 3, 4, 5の6つの数字を用いて...

組み合わせ順列場合の数重複組み合わせ整数
2025/4/27

東西に7本、南北に8本の道がある町で、以下の地点間の最短経路の数を求める問題です。 (i) A地点からC地点へ行く場合 (ii) P地点からB, Cの両地点を通ってQ地点へ行く場合 (iii) P地点...

組み合わせ最短経路場合の数格子点
2025/4/27

ある町に東西に7本、南北に8本の道がある。以下の3つの場合について、最短距離で行く方法が何通りあるかを求める。 (i) A地点からC地点へ行く場合 (ii) P地点からB, Cの両地点を通ってQ地点へ...

組み合わせ最短経路場合の数格子点
2025/4/27

ある町に東西に7本、南北に8本の道がある。このとき、以下の問いに答えよ。 (i) A地点からC地点へ行く場合、最短距離で行く方法は何通りあるか。 (ii) P地点からB, Cの両地点を通ってQ地点へ行...

組み合わせ最短経路格子点
2025/4/27