問題は以下の2つに分かれています。 (1) 対数に関する等式の変形過程を示す問題です。 与えられた式は $\log|y-1| - \log|y| = x + C$ で、これから $\frac{y-1}{y} = C'e^x$ を導出する必要があります。 (2) いくつかの微分方程式の一般解を求める問題です。 具体的には以下の3つの微分方程式を解きます。 (a) $\frac{dy}{dx} = xy$ (b) $\frac{dy}{dx} = 2(x-1)(y+2)$ (c) $y(1+x^2)\frac{dy}{dx} = x$

解析学対数微分方程式変数分離形
2025/4/28
はい、承知いたしました。画像にある数学の問題を解きます。

1. 問題の内容

問題は以下の2つに分かれています。
(1) 対数に関する等式の変形過程を示す問題です。
与えられた式は logy1logy=x+C\log|y-1| - \log|y| = x + C で、これから y1y=Cex\frac{y-1}{y} = C'e^x を導出する必要があります。
(2) いくつかの微分方程式の一般解を求める問題です。
具体的には以下の3つの微分方程式を解きます。
(a) dydx=xy\frac{dy}{dx} = xy
(b) dydx=2(x1)(y+2)\frac{dy}{dx} = 2(x-1)(y+2)
(c) y(1+x2)dydx=xy(1+x^2)\frac{dy}{dx} = x

2. 解き方の手順

(1) 対数に関する等式の変形
logy1logy=x+C\log|y-1| - \log|y| = x + C
logy1y=x+C\log\left|\frac{y-1}{y}\right| = x + C
y1y=ex+C=exeC\left|\frac{y-1}{y}\right| = e^{x+C} = e^x e^C
ここで、eCe^CCC' と置き、CC' は正の定数とします。
y1y=Cex\left|\frac{y-1}{y}\right| = C' e^x
y1y\frac{y-1}{y} の絶対値を外すとき、y1y=±Cex\frac{y-1}{y} = \pm C' e^x となりますが、±C\pm C' もまた任意定数であるため、これを改めて CC' と置き換えます。(CC' は正負の値を取りうる定数。)
したがって、
y1y=Cex\frac{y-1}{y} = C' e^x
(2) 微分方程式の解法
(a) dydx=xy\frac{dy}{dx} = xy
これは変数分離形の微分方程式なので、
dyy=xdx\frac{dy}{y} = x dx
両辺を積分すると、
dyy=xdx\int \frac{dy}{y} = \int x dx
logy=12x2+C\log|y| = \frac{1}{2}x^2 + C
y=e12x2+C=e12x2eC|y| = e^{\frac{1}{2}x^2 + C} = e^{\frac{1}{2}x^2} e^C
y=±eCe12x2y = \pm e^C e^{\frac{1}{2}x^2}
y=Ae12x2y = A e^{\frac{1}{2}x^2} (AA は任意定数)
(b) dydx=2(x1)(y+2)\frac{dy}{dx} = 2(x-1)(y+2)
これも変数分離形なので、
dyy+2=2(x1)dx\frac{dy}{y+2} = 2(x-1)dx
両辺を積分すると、
dyy+2=2(x1)dx\int \frac{dy}{y+2} = \int 2(x-1) dx
logy+2=x22x+C\log|y+2| = x^2 - 2x + C
y+2=ex22x+C=ex22xeC|y+2| = e^{x^2 - 2x + C} = e^{x^2 - 2x} e^C
y+2=±eCex22xy+2 = \pm e^C e^{x^2 - 2x}
y=Aex22x2y = A e^{x^2 - 2x} - 2 (AA は任意定数)
(c) y(1+x2)dydx=xy(1+x^2)\frac{dy}{dx} = x
これも変数分離形なので、
ydy=x1+x2dxy dy = \frac{x}{1+x^2} dx
両辺を積分すると、
ydy=x1+x2dx\int y dy = \int \frac{x}{1+x^2} dx
12y2=12log(1+x2)+C\frac{1}{2}y^2 = \frac{1}{2}\log(1+x^2) + C
y2=log(1+x2)+2Cy^2 = \log(1+x^2) + 2C
y2=log(1+x2)+Ay^2 = \log(1+x^2) + A (AA は任意定数)
y=±log(1+x2)+Ay = \pm \sqrt{\log(1+x^2) + A}

3. 最終的な答え

(1) y1y=Cex\frac{y-1}{y} = C' e^x
(2)
(a) y=Ae12x2y = A e^{\frac{1}{2}x^2} (AA は任意定数)
(b) y=Aex22x2y = A e^{x^2 - 2x} - 2 (AA は任意定数)
(c) y=±log(1+x2)+Ay = \pm \sqrt{\log(1+x^2) + A} (AA は任意定数)

「解析学」の関連問題

関数 $y = xe^x$ の第 $n$ 次導関数 $y^{(n)}$ を求める問題です。

微分導関数指数関数関数の微分
2025/4/28

$y = \sin 5x$ の第3次導関数 $y'''$ を求め、空欄A, B, Cを埋める問題です。

微分三角関数導関数
2025/4/28

与えられた関数 $y = x^3 + 2x^2 + 5x$ の第2次導関数 $y''$ を求め、$y'' = Ax + B$ の形で表したときの $A$ と $B$ の値を答える。

微分導関数2次導関数
2025/4/28

関数 $y = \log 3x$ を微分し、$y' = \frac{1}{A} \cdot 3 = \frac{1}{B}$ の形で表したときのAとBの値を求める。

微分対数関数合成関数の微分
2025/4/28

関数 $y = \cos(1-x)$ を微分し、$y'$ の式を完成させる。$y' = A B (1-x) \cdot (C D) = E (1-x)$ のように埋めるべき箇所がある。

微分合成関数三角関数
2025/4/28

与えられた関数 $y = \cos(1-x)$ を微分し、その結果を $y' = A B(1-x) \cdot (CD) = E (1-x)$ の形式で表す問題です。ここで、A, B, C, D, E...

微分合成関数の微分三角関数
2025/4/28

関数 $y = \frac{1}{x^3}$ を微分し、$y' = (x^{AB})' = CD x^{EF} = \frac{CD}{x^4}$ の形で表す問題です。

微分関数べき乗
2025/4/28

関数 $f(x) = x^2 - 1$ について、$x = -1$ における微分係数 $f'(-1)$ を、微分係数の定義に基づいて求める問題です。

微分係数極限関数の微分
2025/4/28

$2 \log x$ の不定積分を求めます。これは部分積分を用いて解く問題です。

不定積分微分方程式置換積分部分積分
2025/4/28

次の関数を微分する問題です。 (1) $y = x^4$ (2) $y = x^6$ (3) $y = x^{100}$ (4) $y = \sqrt{x}$ ($x > 0$) (5) $y = \...

微分導関数べき関数
2025/4/28