赤玉5個、白玉4個が入った袋から玉を1個取り出し、元に戻してから、もう一度1個取り出す。次の確率を求めよ。 (1) 2個とも白玉が出る確率 (2) 赤玉が1個、白玉が1個出る確率 (3) 少なくとも1個は赤玉が出る確率

確率論・統計学確率試行事象独立試行反復試行組み合わせ
2025/3/18
## 問題89

1. 問題の内容

赤玉5個、白玉4個が入った袋から玉を1個取り出し、元に戻してから、もう一度1個取り出す。次の確率を求めよ。
(1) 2個とも白玉が出る確率
(2) 赤玉が1個、白玉が1個出る確率
(3) 少なくとも1個は赤玉が出る確率

2. 解き方の手順

(1) 2個とも白玉が出る確率
1回目の試行で白玉が出る確率は 49\frac{4}{9}。2回目の試行も同様に49\frac{4}{9}
したがって、2個とも白玉が出る確率は
P(,)=49×49P(白,白) = \frac{4}{9} \times \frac{4}{9}
(2) 赤玉が1個、白玉が1個出る確率
赤玉、白玉の順に出る確率と、白玉、赤玉の順に出る確率の和。
P(,)=59×49P(赤,白) = \frac{5}{9} \times \frac{4}{9}
P(,)=49×59P(白,赤) = \frac{4}{9} \times \frac{5}{9}
したがって、赤玉が1個、白玉が1個出る確率は
P(1,1)=P(,)+P(,)=59×49+49×59P(赤1, 白1) = P(赤,白) + P(白,赤) = \frac{5}{9} \times \frac{4}{9} + \frac{4}{9} \times \frac{5}{9}
(3) 少なくとも1個は赤玉が出る確率
全体から2個とも白玉が出る確率を引けばよい。
全体は1なので、
P(少なくとも1個赤)=1P(,)P(少なくとも1個赤) = 1 - P(白,白)

3. 最終的な答え

(1) 2個とも白玉が出る確率:1681\frac{16}{81}
(2) 赤玉が1個、白玉が1個出る確率:4081\frac{40}{81}
(3) 少なくとも1個は赤玉が出る確率:6581\frac{65}{81}
## 問題90

1. 問題の内容

1個のサイコロを4回投げるとき、次の確率を求めよ。
(1) 4回とも6の目が出る確率
(2) 6の目が3回出る確率
(3) 少なくとも1回は6の目が出る確率

2. 解き方の手順

(1) 4回とも6の目が出る確率
1回の試行で6の目が出る確率は 16\frac{1}{6}。4回とも6の目が出る確率は
P(6,6,6,6)=16×16×16×16P(6,6,6,6) = \frac{1}{6} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{6}
(2) 6の目が3回出る確率
4回のうち3回6の目が出て、1回6以外の目が出る確率。
6の目が出る組み合わせは 4C3{}_4C_3 通り。6の目が出る確率は 16\frac{1}{6}、6以外の目が出る確率は 56\frac{5}{6}
P(63)=4C3×(16)3×(56)1P(6が3回) = {}_4C_3 \times (\frac{1}{6})^3 \times (\frac{5}{6})^1
(3) 少なくとも1回は6の目が出る確率
全体から1度も6の目が出ない確率を引けばよい。
6が出ない確率は56\frac{5}{6}なので、
P(少なくとも16)=1(56)4P(少なくとも1回6) = 1 - (\frac{5}{6})^4

3. 最終的な答え

(1) 4回とも6の目が出る確率:11296\frac{1}{1296}
(2) 6の目が3回出る確率:201296=5324\frac{20}{1296} = \frac{5}{324}
(3) 少なくとも1回は6の目が出る確率:6711296\frac{671}{1296}
## 問題91

1. 問題の内容

数直線上で、原点Oを出発点として点Pを次のように動かす。さいころを投げて4以上の目が出た場合は右へ1だけ進み、3以下の目が出た場合は左へ1だけ進むものとする。このとき、次の確率を求めよ。
(1) 1回投げたとき右へ1だけ進む確率
(2) 1回投げたとき左へ1だけ進む確率
(3) さいころを4回投げて点Pが点Q(4)の位置にいる確率
(4) さいころを6回投げて点Pが点(-2)の位置にいる確率

2. 解き方の手順

(1) 1回投げたとき右へ1だけ進む確率
サイコロの目が4, 5, 6が出ればよいので、36\frac{3}{6}
(2) 1回投げたとき左へ1だけ進む確率
サイコロの目が1, 2, 3が出ればよいので、36\frac{3}{6}
(3) さいころを4回投げて点Pが点Q(4)の位置にいる確率
4回とも右へ進む必要がある。右へ進む確率は12\frac{1}{2}
P(4回右)=(12)4P(4回右) = (\frac{1}{2})^4
(4) さいころを6回投げて点Pが点(-2)の位置にいる確率
右へ進む回数をrr、左へ進む回数をllとする。
r+l=6r + l = 6
rl=2r - l = -2
これを解くと、r=2r = 2, l=4l = 4
6回中2回右に進み、4回左に進む確率。
P(2,4)=6C2×(12)2×(12)4P(右2, 左4) = {}_6C_2 \times (\frac{1}{2})^2 \times (\frac{1}{2})^4

3. 最終的な答え

(1) 1回投げたとき右へ1だけ進む確率:12\frac{1}{2}
(2) 1回投げたとき左へ1だけ進む確率:12\frac{1}{2}
(3) さいころを4回投げて点Pが点Q(4)の位置にいる確率:116\frac{1}{16}
(4) さいころを6回投げて点Pが点(-2)の位置にいる確率:1564\frac{15}{64}

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