この問題は二項分布を正規分布で近似して解く。
まず、不良品の個数を確率変数 X とすると、X は二項分布 B(2500,0.02) に従う。 二項分布の期待値 E(X) と分散 V(X) は以下の通りである。 E(X)=np=2500×0.02=50 V(X)=np(1−p)=2500×0.02×(1−0.02)=2500×0.02×0.98=49 標準偏差 σ は σ=V(X)=49=7 である。 二項分布を正規分布で近似するため、連続性の補正を行う。
P(X≤30) を正規分布で近似する際は、P(X≤30.5) と考える。 Z=σX−E(X) である。
Z=730.5−50=7−19.5≈−2.786 P(X≤30.5)=P(Z≤−2.786) 標準正規分布表から、P(Z≤−2.79)≈0.0026 である。 次に、不良品が約何個以下であると90%の確率でいえるかを求める。
P(X≤k)=0.9 となる k を求める。 Z=7k−50 標準正規分布表から、P(Z≤1.28)≈0.9 なので、 7k−50=1.28 k−50=7×1.28=8.96 k=50+8.96=58.96 したがって、不良品が58個以下であると約90%の確率でいえる。