袋の中に1から7までの数字が書かれたカードが1枚ずつ入っている。 (1) 袋から同時に2枚のカードを取り出すとき、取り出したカードの数字が両方とも偶数である確率を求める。 (2) 袋から1枚ずつ順番に2枚のカードを取り出す。1枚目のカードは袋に戻さず、1枚目の数字を十の位、2枚目の数字を一の位とする2桁の数を$a$とする。$a$が偶数である確率と、$a$が偶数であるという条件のもとで、$a$が4の倍数である条件付き確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率組み合わせ事象
2025/6/11

1. 問題の内容

袋の中に1から7までの数字が書かれたカードが1枚ずつ入っている。
(1) 袋から同時に2枚のカードを取り出すとき、取り出したカードの数字が両方とも偶数である確率を求める。
(2) 袋から1枚ずつ順番に2枚のカードを取り出す。1枚目のカードは袋に戻さず、1枚目の数字を十の位、2枚目の数字を一の位とする2桁の数をaaとする。aaが偶数である確率と、aaが偶数であるという条件のもとで、aaが4の倍数である条件付き確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、1から7までの数字の中で偶数は2, 4, 6の3つである。
袋から2枚のカードを取り出す組み合わせの総数は、7C2=7×62×1=21_7C_2 = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21通り。
取り出した2枚のカードが両方とも偶数である組み合わせの数は、3C2=3×22×1=3_3C_2 = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3通り。
よって、求める確率は 321=17\frac{3}{21} = \frac{1}{7}
(2)
aaが偶数であるためには、一の位の数字が偶数である必要がある。
まず、aaが取りうる値の総数を計算する。1枚目のカードの選び方は7通り、2枚目のカードの選び方は6通りなので、7×6=427 \times 6 = 42通り。
次に、aaが偶数となる場合の数を計算する。一の位のカードが偶数である必要がある。
- 1枚目が奇数の場合:1枚目は1, 3, 5, 7の4通り。2枚目は偶数から選ぶので3通り。この場合は4×3=124 \times 3 = 12通り。
- 1枚目が偶数の場合:1枚目は2, 4, 6の3通り。2枚目は残りの偶数から選ぶので2通り。この場合は3×2=63 \times 2 = 6通り。
したがって、aaが偶数となる場合の数は12+6=1812 + 6 = 18通り。
よって、aaが偶数である確率は1842=37\frac{18}{42} = \frac{3}{7}
次に、aaが偶数であるという条件のもとで、aaが4の倍数である条件付き確率を求める。
aaが4の倍数となるのは、12, 16, 24, 32, 36, 44, 52, 56, 64, 72, 76の11通りである。ただし、同じ数字の組み合わせは存在しないので、12, 16, 24, 32, 36, 44はあり得ない。
よって、4の倍数となるのは、24, 32, 36, 52, 56, 64, 72, 76のみとなる。
しかし、カードに44は存在しない。
aが偶数となるのは18通り。そのうち4の倍数となるのは、24, 32, 36, 52, 56, 64, 72, 76の8通り。
aが4の倍数である条件付き確率は818=49\frac{8}{18} = \frac{4}{9}

3. 最終的な答え

(1) 1/7
(2) aaが偶数である確率:3/7
aaが偶数であるとき、aaが4の倍数である条件付き確率:4/9

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