5人の男子A, B, C, D, Eと4人の女子P, Q, R, Sがいる。男子、女子が少なくとも1人ずつ入るように4つのグループを作る方法は何通りあるか。

確率論・統計学組み合わせ場合の数グループ分け包除原理
2025/6/11

1. 問題の内容

5人の男子A, B, C, D, Eと4人の女子P, Q, R, Sがいる。男子、女子が少なくとも1人ずつ入るように4つのグループを作る方法は何通りあるか。

2. 解き方の手順

まず、女子は4人なので、それぞれのグループに1人ずつ入る必要があります。
次に、男子5人を4つのグループに振り分ける方法を考えます。
男子の分け方として、以下の2パターンがあります。
(1) 1つのグループに男子が2人、他の3つのグループに男子が1人ずつ入る。
(2) 1つのグループに男子が3人、他の3つのグループのうち1つに男子が1人、残りの2つに男子が0人入る (これはありえない)。
上記(1)の場合を考えます。
まず、男子5人の中から2人を選ぶ組み合わせは 5C2=5×42×1=10{}_5C_2 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
次に、残りの男子3人を3つのグループに割り当てる方法は 3!=3×2×1=63! = 3 \times 2 \times 1 = 6 通りです。
したがって、男子の分け方は 10×6=6010 \times 6 = 60 通りです。
女子は4人いるので、どのグループに誰を入れるか考える必要はありません (各グループに1人ずつ女子が入ることが決まっているため)。
したがって、グループ分けの方法は60通りとなります。
男子の分け方の別の考え方として、
まず、男子5人から1人を選び、そのグループに女子1人を入れることを4回繰り返します。
この選び方は 5P4=5×4×3×2=120{}_5P_4 = 5 \times 4 \times 3 \times 2 = 120 通りです。
残った男子1人は、すでに男女がいる4つのグループのいずれかに入れることができます。これは4通りです。
しかし、これではグループ分けの順番を考慮しているため、重複があります。
4つのグループを区別しない場合、男子の分け方は以下のように考えられます。
4つのグループにそれぞれ女子を1人ずつ入れます。
まず男子を1人選び、いずれかの女子のグループに入れます。これは4通り。
次に男子を1人選び、いずれかの女子のグループに入れます。これは4通り。
これを5人全てに対して行います。すると 454^5 通りになります。
しかし、これではどのグループにも男子がいないというケースが除外できていません。
この問題の解法は包除原理を使うことになります。
まず、4つのグループに男子が入るか入らないかの2択なので 252^5 になります。
しかし、全部のグループに男子が入らないケースを除外する必要があります。
各グループに少なくとも1人ずつ男女が入る必要があるので、女子の配置は一意に決まります。
男子の分け方を考えます。
男子のグループ分けの仕方は、
(1) 1グループに2人、残りの3グループに1人ずつ
(2) 1グループに3人、1グループに2人
(3) 1グループに4人、1グループに1人
(4) 1グループに5人
のいずれかです。
しかし、1グループに2人、残りの3グループに1人ずつの場合のみが条件を満たします。
この場合、5人から2人を選ぶ方法は 5C2=10{}_5C_2 = 10 通りです。
残りの3人を3つのグループに振り分ける方法は 3!=63! = 6 通りです。
したがって 10×6=6010 \times 6 = 60 通りとなります。

3. 最終的な答え

60通り

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