直角二等辺三角形 $ABC$ において、$\angle A = 90^\circ$ である。頂点 $A$ を通る直線 $l$ があり、点 $B, C$ から直線 $l$ に下ろした垂線の足をそれぞれ $D, E$ とする。このとき、$BD + CE = DE$ を証明する。

幾何学幾何三角形直角二等辺三角形合同証明
2025/4/28

1. 問題の内容

直角二等辺三角形 ABCABC において、A=90\angle A = 90^\circ である。頂点 AA を通る直線 ll があり、点 B,CB, C から直線 ll に下ろした垂線の足をそれぞれ D,ED, E とする。このとき、BD+CE=DEBD + CE = DE を証明する。

2. 解き方の手順

三角形 ABDABD と三角形 CAECAE において、
* ADB=CEA=90\angle ADB = \angle CEA = 90^\circBDBDCECEll への垂線)
* AB=CAAB = CA (三角形 ABCABC は直角二等辺三角形)
* BAD=90CAE\angle BAD = 90^\circ - \angle CAE
* ACE=90CAE=BAD\angle ACE = 90^\circ - \angle CAE = \angle BAD
したがって、BAD=ACE\angle BAD = \angle ACE である。
上記より、三角形 ABDABD と三角形 CAECAE は斜辺と一つの鋭角がそれぞれ等しいので、合同である。
すなわち、ABDCAE\triangle ABD \equiv \triangle CAE
合同な三角形であることから、
BD=AEBD = AE
AD=CEAD = CE
が成り立つ。
ここで、DE=DA+AEDE = DA + AE であるから、上記の式を代入すると
DE=CE+BDDE = CE + BD
したがって、BD+CE=DEBD + CE = DE が成り立つ。

3. 最終的な答え

BD+CE=DEBD + CE = DE

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