$u > 0, v > 0$ とする。楕円 $\frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{9} = 1$ 上の点 $P(u, v)$ における接線 $L$ の傾きが $-1$ であるとき、$u$ と $v$ の値を求め、さらに接線 $L$ と $x$ 軸との交点を $A$, $y$ 軸との交点を $B$ とするとき、線分 $AB$ の長さを求める。

幾何学楕円接線方程式線分の長さ
2025/4/29

1. 問題の内容

u>0,v>0u > 0, v > 0 とする。楕円 x24+y29=1\frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{9} = 1 上の点 P(u,v)P(u, v) における接線 LL の傾きが 1-1 であるとき、uuvv の値を求め、さらに接線 LLxx 軸との交点を AA, yy 軸との交点を BB とするとき、線分 ABAB の長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、楕円 x24+y29=1\frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{9} = 1 上の点 (u,v)(u, v) における接線の方程式を求める。
楕円の方程式を f(x,y)=x24+y291=0f(x, y) = \frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{9} - 1 = 0 とすると、接線の方程式は
ux4+vy9=1\frac{u x}{4} + \frac{v y}{9} = 1 と表される。
この接線の傾きが 1-1 であるから、
v9y=u4x+1\frac{v}{9}y = -\frac{u}{4}x + 1 より y=9u4vx+9vy = -\frac{9u}{4v}x + \frac{9}{v}
傾きは 9u4v-\frac{9u}{4v} なので、9u4v=1-\frac{9u}{4v} = -1 より 9u=4v9u = 4v。よって、v=94uv = \frac{9}{4}u
(u,v)(u, v) は楕円上の点であるから、u24+v29=1\frac{u^2}{4} + \frac{v^2}{9} = 1 を満たす。
v=94uv = \frac{9}{4}u を代入すると、
u24+(94u)29=1\frac{u^2}{4} + \frac{(\frac{9}{4}u)^2}{9} = 1
u24+81u2169=1\frac{u^2}{4} + \frac{81u^2}{16 \cdot 9} = 1
u24+9u216=1\frac{u^2}{4} + \frac{9u^2}{16} = 1
4u2+9u2=164u^2 + 9u^2 = 16
13u2=1613u^2 = 16
u2=1613u^2 = \frac{16}{13}
u>0u > 0 より u=413u = \frac{4}{\sqrt{13}}
v=94u=94413=913v = \frac{9}{4}u = \frac{9}{4} \cdot \frac{4}{\sqrt{13}} = \frac{9}{\sqrt{13}}
したがって、u=413u = \frac{4}{\sqrt{13}}, v=913v = \frac{9}{\sqrt{13}} である。
接線 LL の方程式は、ux4+vy9=1\frac{ux}{4} + \frac{vy}{9} = 1uuvv の値を代入して、
413x4+913y9=1\frac{\frac{4}{\sqrt{13}}x}{4} + \frac{\frac{9}{\sqrt{13}}y}{9} = 1
x13+y13=1\frac{x}{\sqrt{13}} + \frac{y}{\sqrt{13}} = 1
x+y=13x + y = \sqrt{13}
xx 軸との交点 AAy=0y = 0 のとき x=13x = \sqrt{13} より (13,0)(\sqrt{13}, 0)
yy 軸との交点 BBx=0x = 0 のとき y=13y = \sqrt{13} より (0,13)(0, \sqrt{13})
A=(13,0)A = (\sqrt{13}, 0), B=(0,13)B = (0, \sqrt{13}) であるから、線分 ABAB の長さは
(130)2+(013)2=13+13=26\sqrt{(\sqrt{13} - 0)^2 + (0 - \sqrt{13})^2} = \sqrt{13 + 13} = \sqrt{26}

3. 最終的な答え

u=413u = \frac{4}{\sqrt{13}}
v=913v = \frac{9}{\sqrt{13}}
線分 ABAB の長さは 26\sqrt{26}

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