複素数平面上の点 $z$ が与えられたとき、次の各点がどのように移動した点であるかを求めます。 (1) $\frac{1+i}{\sqrt{2}} z$ (2) $(\sqrt{3}+i)z$ (3) $-iz$

幾何学複素数複素数平面回転拡大複素数と幾何
2025/6/9

1. 問題の内容

複素数平面上の点 zz が与えられたとき、次の各点がどのように移動した点であるかを求めます。
(1) 1+i2z\frac{1+i}{\sqrt{2}} z
(2) (3+i)z(\sqrt{3}+i)z
(3) iz-iz

2. 解き方の手順

複素数 ww をかけることは、原点を中心とした回転と拡大(または縮小)を表します。
(1) 1+i2=2eiπ42=eiπ4\frac{1+i}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2} e^{i\frac{\pi}{4}}}{\sqrt{2}} = e^{i\frac{\pi}{4}}
これは、原点を中心として π4\frac{\pi}{4} (45度) 回転することを意味します。
すなわち、点 zz を原点を中心として π4\frac{\pi}{4} だけ回転した点です。
(2) 3+i=2(32+12i)=2(cosπ6+isinπ6)=2eiπ6\sqrt{3}+i = 2\left(\frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{1}{2} i\right) = 2\left(\cos\frac{\pi}{6} + i\sin\frac{\pi}{6}\right) = 2 e^{i\frac{\pi}{6}}
これは、原点を中心として π6\frac{\pi}{6} (30度) 回転し、原点からの距離を2倍することを意味します。
すなわち、点 zz を原点を中心として π6\frac{\pi}{6} だけ回転し、原点からの距離を2倍した点です。
(3) i=eiπ2-i = e^{-i\frac{\pi}{2}}
これは、原点を中心として π2-\frac{\pi}{2} (-90度) 回転することを意味します。
すなわち、点 zz を原点を中心として π2-\frac{\pi}{2} だけ回転した点です。

3. 最終的な答え

(1) 点 zz を原点を中心として π4\frac{\pi}{4} だけ回転した点。
(2) 点 zz を原点を中心として π6\frac{\pi}{6} だけ回転し、原点からの距離を2倍した点。
(3) 点 zz を原点を中心として π2-\frac{\pi}{2} だけ回転した点。

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