三角形ABCにおいて、辺ABの中点をQとし、QCの中点をRとする。ARの延長線が辺BCと交わる点をSとするとき、CS:SBとAR:RSを求めよ。

幾何学メネラウスの定理チェバの定理三角形線分の比
2025/4/29

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABの中点をQとし、QCの中点をRとする。ARの延長線が辺BCと交わる点をSとするとき、CS:SBとAR:RSを求めよ。

2. 解き方の手順

メネラウスの定理を用いて解きます。
三角形QBSと直線ARについて、メネラウスの定理より、
BAAQARRSSCCB=1\frac{BA}{AQ} \cdot \frac{AR}{RS} \cdot \frac{SC}{CB} = 1
ここで、QはABの中点なので、BA=2AQBA = 2AQであるから、BAAQ=2\frac{BA}{AQ} = 2となる。
また、RはQCの中点なので、QR=RCQR = RCである。
次に、チェバの定理を考えるために、メネラウスの定理の式を変換する。
BAAQARRSSCCB=1\frac{BA}{AQ} \cdot \frac{AR}{RS} \cdot \frac{SC}{CB} = 1
2ARRSSCCS+SB=12 \cdot \frac{AR}{RS} \cdot \frac{SC}{CS+SB} = 1
次に、三角形ABCにおいて、AQ, RC, BSは一点で交わるため、チェバの定理が成り立つ。
AQQBBSSCCAAR=1\frac{AQ}{QB} \cdot \frac{BS}{SC} \cdot \frac{CA}{AR} = 1
ここで、AQ=QBAQ = QBなので、AQQB=1\frac{AQ}{QB} = 1である。
また、RRQCQCの中点なので、QR=RCQR = RCである。
ここで、BSSC\frac{BS}{SC}について解くと
BSSC=1\frac{BS}{SC} = 1
SBSC=BCSC1=CS+SBSC=BCSC1=1\frac{SB}{SC} = \frac{BC}{SC} - 1 = \frac{CS+SB}{SC} = \frac{BC}{SC} - 1 = 1
BC=2SCBC = 2SC
CS:SB=1:1CS:SB = 1:1
これは誤りなので、メネラウスの定理を用いて計算する。
三角形QBSと直線ARについて、
BAAQARRSSCCB=1\frac{BA}{AQ} \cdot \frac{AR}{RS} \cdot \frac{SC}{CB} = 1
ABAQ=2,BCCS=CS+SBCS=1+SBCS\frac{AB}{AQ} = 2, \frac{BC}{CS} = \frac{CS+SB}{CS} = 1 + \frac{SB}{CS}
2ARRSCSCS+SB=12 \cdot \frac{AR}{RS} \cdot \frac{CS}{CS+SB} = 1
ARRS=CS+SB2CS=12+SB2CS \frac{AR}{RS} = \frac{CS+SB}{2CS} = \frac{1}{2} + \frac{SB}{2CS}
ここで、メネラウスの定理を三角形CBSと直線ARで考えると
CAARRSSBBQQC=1\frac{CA}{AR} \cdot \frac{RS}{SB} \cdot \frac{BQ}{QC} = 1
RRQCQCの中点なので、QR=RCQR = RCであり、QC=2RCQC = 2RCである。
QQABABの中点なので、AQ=QBAQ = QBである。
チェバの定理を三角形ABCと点Sで考えると
AQQBBSSCCAAR=1\frac{AQ}{QB} \cdot \frac{BS}{SC} \cdot \frac{CA}{AR} = 1
より
BSSCCRRAAQQB=1\frac{BS}{SC} \cdot \frac{CR}{RA} \cdot \frac{AQ}{QB} = 1
AQQB=1\frac{AQ}{QB} = 1
BSSCCAAR=1\frac{BS}{SC} \cdot \frac{CA}{AR} = 1
メネラウスの定理を三角形BCQと直線ASで考えると
CSSBBAAQQRRC=1\frac{CS}{SB} \cdot \frac{BA}{AQ} \cdot \frac{QR}{RC} = 1
CSSB21=1\frac{CS}{SB} \cdot 2 \cdot 1 = 1
2CSSB=12\frac{CS}{SB} = 1
CSSB=12\frac{CS}{SB} = \frac{1}{2}
CS:SB=1:2CS:SB = 1:2
次に、三角形QCSと直線ARでメネラウスの定理を考えると
CAARRSSQQBBC=1\frac{CA}{AR} \cdot \frac{RS}{SQ} \cdot \frac{QB}{BC} = 1
CAARRSSQ=SBQB=1\frac{CA}{AR} \cdot \frac{RS}{SQ} = \frac{SB}{QB} = 1
2ARRSSCBC=12 \frac{AR}{RS} \cdot \frac{SC}{BC} = 1
ARRS=BC2SC\frac{AR}{RS} = \frac{BC}{2SC}
BCSC=CS+SBSC=1+SBSC=1+2=3\frac{BC}{SC} = \frac{CS+SB}{SC} = 1 + \frac{SB}{SC} = 1 + 2 = 3
ARRS=32\frac{AR}{RS} = \frac{3}{2}
AR:RS=3:2AR:RS = 3:2

3. 最終的な答え

CS:SB = 1:2
AR:RS = 3:2

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