全体集合$U = \{1, 2, 3, ..., 12\}$、集合Aは12の約数の集合、集合Bは8の約数の集合とする。以下の集合を要素を書き並べて表す。 (1) $A \cup B$ (2) $A \cup \overline{B}$ (3) $\overline{A \cup B}$ (4) $\overline{A \cap B}$

離散数学集合集合演算和集合補集合共通部分
2025/4/29

1. 問題の内容

全体集合U={1,2,3,...,12}U = \{1, 2, 3, ..., 12\}、集合Aは12の約数の集合、集合Bは8の約数の集合とする。以下の集合を要素を書き並べて表す。
(1) ABA \cup B
(2) ABA \cup \overline{B}
(3) AB\overline{A \cup B}
(4) AB\overline{A \cap B}

2. 解き方の手順

まず、集合Aと集合Bを求める。
A = {1, 2, 3, 4, 6, 12}
B = {1, 2, 4, 8}
次に、各問いについて計算する。
(1) ABA \cup B はAとBの和集合なので、AとBの要素をすべて含み、重複する要素は一つにする。
AB={1,2,3,4,6,8,12}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 6, 8, 12\}
(2) B\overline{B} はBの補集合なので、Uの中でBに含まれない要素の集合である。
B={3,5,6,7,9,10,11,12}\overline{B} = \{3, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 12\}
ABA \cup \overline{B} はAとB\overline{B}の和集合なので、AとB\overline{B}の要素をすべて含み、重複する要素は一つにする。
AB={1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12}A \cup \overline{B} = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 12\}
(3) AB\overline{A \cup B}ABA \cup Bの補集合なので、Uの中でABA \cup Bに含まれない要素の集合である。
AB={1,2,3,4,6,8,12}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 6, 8, 12\} (上記(1)の結果)
AB={5,7,9,10,11}\overline{A \cup B} = \{5, 7, 9, 10, 11\}
(4) AB\overline{A \cap B} を求める。まず、ABA \cap B を求める。これはAとBの共通部分なので、AとBの両方に含まれる要素の集合である。
AB={1,2,4}A \cap B = \{1, 2, 4\}
AB\overline{A \cap B}ABA \cap Bの補集合なので、Uの中でABA \cap Bに含まれない要素の集合である。
AB={3,5,6,7,8,9,10,11,12}\overline{A \cap B} = \{3, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12\}

3. 最終的な答え

(1) AB={1,2,3,4,6,8,12}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 6, 8, 12\}
(2) AB={1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12}A \cup \overline{B} = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 12\}
(3) AB={5,7,9,10,11}\overline{A \cup B} = \{5, 7, 9, 10, 11\}
(4) AB={3,5,6,7,8,9,10,11,12}\overline{A \cap B} = \{3, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12\}

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