(1) 点Pの座標を (X,Y) とおく。 (2) 放物線 y=x2 上の点 (t,t2) における接線を求める。接線の方程式は、 y−t2=2t(x−t) y=2tx−t2 (3) この接線が点P (X,Y) を通る条件は、 Y=2tX−t2 t2−2Xt+Y=0 (4) このtに関する二次方程式が異なる2つの実数解を持つとき、点Pから放物線に2本の接線を引くことができる。判別式をDとすると、
D/4=X2−Y>0 (5) t2−2Xt+Y=0 の2つの解を t1,t2 とすると、t1,t2 はそれぞれ点A, Bのx座標となる。 解と係数の関係より、
t1+t2=2X t1t2=Y (6) 点A, Bの座標はそれぞれ (t1,t12),(t2,t22) となる。 (7) 直線PA, PBの傾き m1,m2 はそれぞれ、 m1=t1−Xt12−Y=t1−Xt12−2t1X+t12=t1−X2t1(t1−X)=2t1 m2=t2−Xt22−Y=2t2 (8) ∠APB=4π より、tan∠APB=tan4π=1 1+m1m2m1−m2=1 1+4t1t22t1−2t2=1 1+4Y2(t1−t2)=1 4(t1−t2)2=(1+4Y)2 4((t1+t2)2−4t1t2)=(1+4Y)2 4(4X2−4Y)=(1+4Y)2 16X2−16Y=1+8Y+16Y2 16Y2+24Y−16X2+1=0 16Y2+24Y+9=16X2+8 (4Y+3)2=16X2+8 (4Y+3)2−16X2=8 (9) Y<X2 より、(X,Y) は放物線の内側にある必要がある。 また、t1,t2 が実数解を持つ必要があるので、X2−Y>0 (10) 点Pの軌跡を求めるには、X, Yをx, yに置き換える。
(4y+3)2−16x2=8 (4y+3)2=16x2+8 4y+3=±16x2+8 4y=−3±16x2+8 y=4−3±16x2+8 y=4−3±24x2+2 y=4−3±4(4x2+2)=−43±48+16x2 y=−43±212+4x2 (1+4Y)24(4X2−4Y)=1 (11) ここから,y=x2 の内側にある条件を考えると,y>−41.よってY<X2となる。 条件を満たすのは y=−43+48+16x2 のみ。