複素数平面上の3点A(-1+i), B(3-i), C(x+3i)が与えられている。ただし、$x$は実数である。 (1) 直線ABとACが垂直に交わるように、$x$の値を定める。 (2) 3点A, B, Cが一直線上にあるように、$x$の値を定める。

代数学複素数平面複素数ベクトル垂直一直線
2025/4/29

1. 問題の内容

複素数平面上の3点A(-1+i), B(3-i), C(x+3i)が与えられている。ただし、xxは実数である。
(1) 直線ABとACが垂直に交わるように、xxの値を定める。
(2) 3点A, B, Cが一直線上にあるように、xxの値を定める。

2. 解き方の手順

(1) 直線ABとACが垂直に交わる条件を考える。これは、caba \frac{c-a}{b-a} が純虚数となることを意味する。
a=1+i,b=3i,c=x+3ia = -1+i, b = 3-i, c = x+3iより、
ba=(3(1))+(11)i=42ib-a = (3-(-1)) + (-1-1)i = 4 - 2i
ca=(x(1))+(31)i=(x+1)+2ic-a = (x-(-1)) + (3-1)i = (x+1) + 2i
caba=(x+1)+2i42i=((x+1)+2i)(4+2i)(42i)(4+2i)=4(x+1)4+(2(x+1)+8)i16+4=4x+(2x+10)i20=x5+x+510i\frac{c-a}{b-a} = \frac{(x+1)+2i}{4-2i} = \frac{((x+1)+2i)(4+2i)}{(4-2i)(4+2i)} = \frac{4(x+1) - 4 + (2(x+1)+8)i}{16+4} = \frac{4x + (2x+10)i}{20} = \frac{x}{5} + \frac{x+5}{10}i
これが純虚数であるためには、実部が0でなければならない。
x5=0\frac{x}{5} = 0
x=0x=0
このとき、虚部は0+510=12\frac{0+5}{10} = \frac{1}{2} となり、0ではない。
(2) 3点A, B, Cが一直線上にある条件を考える。これは、caba \frac{c-a}{b-a} が実数となることを意味する。
caba=x5+x+510i\frac{c-a}{b-a} = \frac{x}{5} + \frac{x+5}{10}i
これが実数であるためには、虚部が0でなければならない。
x+510=0\frac{x+5}{10} = 0
x+5=0x+5 = 0
x=5x = -5
このとき、実部は55=1\frac{-5}{5} = -1 となり、0ではない。

3. 最終的な答え

(1) x=0x=0
(2) x=5x=-5

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