円に内接する四角形ABCDがあり、各辺の長さがAB = 8, BC = 3, CD = 5, DA = 3である。 このとき、∠DAB, BDの長さ、四角形ABCDの面積、円Oの面積を求める。

幾何学四角形余弦定理面積三角比内接四角形
2025/3/18

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDがあり、各辺の長さがAB = 8, BC = 3, CD = 5, DA = 3である。
このとき、∠DAB, BDの長さ、四角形ABCDの面積、円Oの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) ∠DABを求める。
余弦定理を△ABDに適用する。
BD2=AB2+AD22ABADcosDABBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2AB \cdot AD \cos∠DAB
同様に、余弦定理を△BCDに適用する。∠BCD = 180DAB180^\circ - ∠DABなので、
BD2=BC2+CD22BCCDcosBCD=BC2+CD2+2BCCDcosDABBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2BC \cdot CD \cos∠BCD = BC^2 + CD^2 + 2BC \cdot CD \cos∠DAB
上記2式よりBDを消去する。
AB2+AD22ABADcosDAB=BC2+CD2+2BCCDcosDABAB^2 + AD^2 - 2AB \cdot AD \cos∠DAB = BC^2 + CD^2 + 2BC \cdot CD \cos∠DAB
82+32283cosDAB=32+52+235cosDAB8^2 + 3^2 - 2 \cdot 8 \cdot 3 \cos∠DAB = 3^2 + 5^2 + 2 \cdot 3 \cdot 5 \cos∠DAB
64+948cosDAB=9+25+30cosDAB64 + 9 - 48 \cos∠DAB = 9 + 25 + 30 \cos∠DAB
7348cosDAB=34+30cosDAB73 - 48 \cos∠DAB = 34 + 30 \cos∠DAB
39=78cosDAB39 = 78 \cos∠DAB
cosDAB=3978=12\cos∠DAB = \frac{39}{78} = \frac{1}{2}
よって、∠DAB = 6060^\circ
(2) BDの長さを求める。
BD2=AB2+AD22ABADcosDABBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2AB \cdot AD \cos∠DAB
BD2=82+32283cos60BD^2 = 8^2 + 3^2 - 2 \cdot 8 \cdot 3 \cos60^\circ
BD2=64+94812BD^2 = 64 + 9 - 48 \cdot \frac{1}{2}
BD2=7324=49BD^2 = 73 - 24 = 49
BD=49=7BD = \sqrt{49} = 7
(3) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積 = △ABDの面積 + △BCDの面積
△ABDの面積 = 12ABADsinDAB=1283sin60=1232=63\frac{1}{2} AB \cdot AD \sin∠DAB = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 3 \sin60^\circ = 12 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 6\sqrt{3}
△BCDの面積 = 12BCCDsinBCD=1235sin(18060)=15232=1534\frac{1}{2} BC \cdot CD \sin∠BCD = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 5 \sin(180^\circ - 60^\circ) = \frac{15}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{15\sqrt{3}}{4}
四角形ABCDの面積 = 63+1534=243+1534=39346\sqrt{3} + \frac{15\sqrt{3}}{4} = \frac{24\sqrt{3} + 15\sqrt{3}}{4} = \frac{39\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

∠DAB = 60°
BD = 7
四角形ABCDの面積 = 3934\frac{39\sqrt{3}}{4}

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