直線 $y = 3x$ に関して点 $A(a, b)$ と対称な点を $B(X, Y)$ とする。 (1) $X$ を $a, b$ で表す。 (2) 点 $A$ が直線 $y = x + 8$ の上を動くとき、点 $B$ は直線 $Y = mX + n$ の上を動く。このとき、$m$ の値を求める。

幾何学線対称座標平面直線方程式
2025/4/30

1. 問題の内容

直線 y=3xy = 3x に関して点 A(a,b)A(a, b) と対称な点を B(X,Y)B(X, Y) とする。
(1) XXa,ba, b で表す。
(2) 点 AA が直線 y=x+8y = x + 8 の上を動くとき、点 BB は直線 Y=mX+nY = mX + n の上を動く。このとき、mm の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(a,b)A(a, b) と点 B(X,Y)B(X, Y) が直線 y=3xy = 3x に関して対称である条件は、以下の2つである。
* 線分 ABAB の中点が直線 y=3xy = 3x 上にある。
* 線分 ABAB と直線 y=3xy = 3x が垂直に交わる。
線分 ABAB の中点を MM とすると、MM の座標は (a+X2,b+Y2)\left( \frac{a + X}{2}, \frac{b + Y}{2} \right) である。
MM が直線 y=3xy = 3x 上にあるので、
b+Y2=3a+X2\frac{b + Y}{2} = 3 \cdot \frac{a + X}{2}
b+Y=3(a+X)b + Y = 3(a + X)
Y=3a+3XbY = 3a + 3X - b \quad \cdots ①
線分 ABAB の傾きは YbXa\frac{Y - b}{X - a} であり、直線 y=3xy = 3x の傾きは 33 である。
ABABy=3xy = 3x が垂直なので、
YbXa3=1\frac{Y - b}{X - a} \cdot 3 = -1
3(Yb)=(Xa)3(Y - b) = - (X - a)
3Y3b=X+a3Y - 3b = -X + a
3Y=X+a+3b3Y = -X + a + 3b
Y=13X+13a+bY = -\frac{1}{3} X + \frac{1}{3}a + b \quad \cdots ②
①と②より、
3a+3Xb=13X+13a+b3a + 3X - b = -\frac{1}{3} X + \frac{1}{3} a + b
9a+9X3b=X+a+3b9a + 9X - 3b = -X + a + 3b
10X=8a+6b10X = -8a + 6b
X=45a+35bX = -\frac{4}{5} a + \frac{3}{5} b
(2) 点 A(a,b)A(a, b) が直線 y=x+8y = x + 8 上にあるので、b=a+8b = a + 8 が成り立つ。
これを (1) で求めた XX の式に代入すると、
X=45a+35(a+8)X = -\frac{4}{5} a + \frac{3}{5} (a + 8)
X=45a+35a+245X = -\frac{4}{5} a + \frac{3}{5} a + \frac{24}{5}
X=15a+245X = -\frac{1}{5} a + \frac{24}{5}
5X=a+245X = -a + 24
a=5X+24a = -5X + 24
b=a+8b = a + 8 より、b=5X+24+8=5X+32b = -5X + 24 + 8 = -5X + 32
①に代入すると、
Y=3a+3Xb=3(5X+24)+3X(5X+32)Y = 3a + 3X - b = 3(-5X + 24) + 3X - (-5X + 32)
Y=15X+72+3X+5X32=7X+40Y = -15X + 72 + 3X + 5X - 32 = -7X + 40
したがって、Y=7X+40Y = -7X + 40 となるので、m=7m = -7 である。

3. 最終的な答え

(1) X=45a+35bX = -\frac{4}{5} a + \frac{3}{5} b
(2) m=7m = -7

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