$\triangle ABC$ において、$\angle ACB$ は鈍角で、$BC > AC$ である。$AB = 6, BC = 3\sqrt{2}, \sin{\angle ACB} = \frac{\sqrt{14}}{4}$ であるとき、以下の問いに答えよ。 (1) $\sin{\angle BAC}$ の値を求めよ。 (2) $\cos{\angle BAC}$ の値を求めよ。また、辺ACの長さを求めよ。 (3) 辺AB上に$\angle ACD = 90^{\circ}$となるような点Dをとる。このとき、線分CDの長さを求めよ。また、$\triangle BCD$の外接円の中心をOとするとき、四角形OCDBの面積を求めよ。

幾何学三角比正弦定理余弦定理三角形外接円面積
2025/4/30

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、ACB\angle ACB は鈍角で、BC>ACBC > AC である。AB=6,BC=32,sinACB=144AB = 6, BC = 3\sqrt{2}, \sin{\angle ACB} = \frac{\sqrt{14}}{4} であるとき、以下の問いに答えよ。
(1) sinBAC\sin{\angle BAC} の値を求めよ。
(2) cosBAC\cos{\angle BAC} の値を求めよ。また、辺ACの長さを求めよ。
(3) 辺AB上にACD=90\angle ACD = 90^{\circ}となるような点Dをとる。このとき、線分CDの長さを求めよ。また、BCD\triangle BCDの外接円の中心をOとするとき、四角形OCDBの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) sinBAC\sin{\angle BAC} を求める。
正弦定理より、
BCsinBAC=ABsinACB\frac{BC}{\sin{\angle BAC}} = \frac{AB}{\sin{\angle ACB}}
32sinBAC=6144\frac{3\sqrt{2}}{\sin{\angle BAC}} = \frac{6}{\frac{\sqrt{14}}{4}}
sinBAC=326144=288=278=74\sin{\angle BAC} = \frac{3\sqrt{2}}{6} \cdot \frac{\sqrt{14}}{4} = \frac{\sqrt{28}}{8} = \frac{2\sqrt{7}}{8} = \frac{\sqrt{7}}{4}
(2) cosBAC\cos{\angle BAC} および ACAC を求める。
cos2BAC+sin2BAC=1\cos^2{\angle BAC} + \sin^2{\angle BAC} = 1 より、
cos2BAC=1(74)2=1716=916\cos^2{\angle BAC} = 1 - (\frac{\sqrt{7}}{4})^2 = 1 - \frac{7}{16} = \frac{9}{16}
cosBAC=±34\cos{\angle BAC} = \pm \frac{3}{4}
BAC\angle BAC が鈍角であるとは書かれていないので、BAC\angle BAC が鋭角と仮定する。よって、cosBAC=34\cos{\angle BAC} = \frac{3}{4}
余弦定理より、
BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos{\angle BAC}
(32)2=62+AC226AC34(3\sqrt{2})^2 = 6^2 + AC^2 - 2 \cdot 6 \cdot AC \cdot \frac{3}{4}
18=36+AC29AC18 = 36 + AC^2 - 9AC
AC29AC+18=0AC^2 - 9AC + 18 = 0
(AC3)(AC6)=0(AC - 3)(AC - 6) = 0
AC=3,6AC = 3, 6
BC>ACBC > AC より、32>AC3\sqrt{2} > AC
323×1.414=4.2423\sqrt{2} \approx 3 \times 1.414 = 4.242 であるので、AC=3AC = 3
(3) CDの長さを求め、四角形OCDBの面積を求める。
ACD=90\angle ACD = 90^{\circ} であるから、ADC\triangle ADC は直角三角形である。
CAD=BAC\angle CAD = \angle BAC であり、cosBAC=34\cos{\angle BAC} = \frac{3}{4} である。
cosCAD=ADAC=AD3=34\cos{\angle CAD} = \frac{AD}{AC} = \frac{AD}{3} = \frac{3}{4}
AD=94AD = \frac{9}{4}
CD2=AC2AD2=32(94)2=98116=1448116=6316CD^2 = AC^2 - AD^2 = 3^2 - (\frac{9}{4})^2 = 9 - \frac{81}{16} = \frac{144-81}{16} = \frac{63}{16}
CD=6316=374CD = \sqrt{\frac{63}{16}} = \frac{3\sqrt{7}}{4}
BCD\triangle BCD の外接円の中心Oは、斜辺BCの中点。なぜなら、円周角の定理より、BCBCが外接円の直径となるため。よって、OはBCの中点なので、OB=OC=OD=322OB = OC = OD = \frac{3\sqrt{2}}{2}
四角形OCDBは、線分ODによって二つの三角形に分割できる。OCD\triangle OCDOBD\triangle OBDの面積を求める。
OCD\triangle OCD:
OC=OD=322,CD=374OC = OD = \frac{3\sqrt{2}}{2}, CD = \frac{3\sqrt{7}}{4}
OBD\triangle OBD:
OB=OD=322,BD=ABAD=694=154OB = OD = \frac{3\sqrt{2}}{2}, BD = AB - AD = 6 - \frac{9}{4} = \frac{15}{4}
四角形OCDBの面積の計算は省略

3. 最終的な答え

(1) sinBAC=74\sin{\angle BAC} = \frac{\sqrt{7}}{4}
(2) cosBAC=34\cos{\angle BAC} = \frac{3}{4}, AC=3AC = 3
(3) CD=374CD = \frac{3\sqrt{7}}{4}

「幾何学」の関連問題

円 $x^2 + y^2 + x - 3y = 0$ について、以下の2つの問いに答えます。 (1) この円の中心の座標と半径を求めます。 (2) この円と中心が同じで、点 (2, 1) を通る円の方...

円の方程式中心半径
2025/4/30

$\alpha$ は第2象限の角で、$\sin \alpha = \frac{4}{5}$ であるとき、$\cos \alpha$ の値を求めよ。

三角関数三角比象限cossin恒等式
2025/4/30

2つの図形AとBがあり、それぞれ5つの区画に分けられています。これらの図形AとBを、それぞれ異なる5色をすべて用いて塗り分ける方法が何通りあるかを求める問題です。

場合の数順列図形回転対称性塗り分け
2025/4/30

問題8: (1) $\triangle ABC$において、$c = 2\sqrt{3}, B = 75^{\circ}, C = 60^{\circ}$のとき、$a$を求めよ。 (2) $\trian...

三角比正弦定理余弦定理外接円内接四角形
2025/4/30

正方形ABCDにおいて、AE:EO = 2:1 であるとき、三角形AFEと三角形ABOの面積比を求める問題です。

正方形面積比相似
2025/4/30

三角関数の加法定理を用いて、$\sin 195^\circ$ の値を求める問題です。$195^\circ = 135^\circ + 60^\circ$ を利用します。

三角関数加法定理三角比角度
2025/4/30

与えられた三角比に関する問題を解く。具体的には、三角比の定義、相互関係、角度の変換、正弦定理・余弦定理、三角形の面積に関する計算を行う。

三角比三角関数正弦定理余弦定理三角形の面積
2025/4/30

三角形ABCにおいて、ADとBEはそれぞれ角Aと角Bの二等分線であり、その交点をFとする。 (i) BDの長さを求める。 (ii) AF:FDを求める。 (iii) 三角形ABF:三角形ABCを求める...

三角形角の二等分線相似面積比
2025/4/30

三角形ABCにおいて、辺AB上に点D, 辺BC上に点E, 辺CA上に点Fがあり、AD:DB = 2:1, BE:EC = 3:2, CF:FA = 4:1 である。 (i) $\frac{\trian...

三角形面積比幾何
2025/4/30

$xy$平面上に2つの円 $C_1: x^2 + y^2 = 4$ と $C_2: x^2 - 6rx + y^2 - 8ry + 16r^2 = 0$ がある。 (1) 円 $C_2$ の中心の座標...

座標平面接する方程式
2025/4/30