(1) 全ての実数 $x$ に対して $ax^2 + (a+1)x + a < 0$ が成り立つような定数 $a$ の値の範囲を求める。 (2) 2次不等式 $ax^2 + 8x + b > 0$ の解が $-1 < x < 5$ であるとき、$a$ と $b$ の値を求める。

代数学二次不等式判別式解と係数の関係
2025/5/1

1. 問題の内容

(1) 全ての実数 xx に対して ax2+(a+1)x+a<0ax^2 + (a+1)x + a < 0 が成り立つような定数 aa の値の範囲を求める。
(2) 2次不等式 ax2+8x+b>0ax^2 + 8x + b > 0 の解が 1<x<5-1 < x < 5 であるとき、aabb の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
ax2+(a+1)x+a<0ax^2 + (a+1)x + a < 0 が全ての実数 xx で成り立つためには、以下の条件を満たす必要がある。
* a<0a < 0 (上に凸)
* 判別式 D=(a+1)24a2<0D = (a+1)^2 - 4a^2 < 0
判別式を計算すると、
D=(a+1)24a2=a2+2a+14a2=3a2+2a+1<0D = (a+1)^2 - 4a^2 = a^2 + 2a + 1 - 4a^2 = -3a^2 + 2a + 1 < 0
3a22a1>03a^2 - 2a - 1 > 0
(3a+1)(a1)>0(3a + 1)(a - 1) > 0
a<13a < -\frac{1}{3} または a>1a > 1
a<0a < 0 の条件と合わせると、a<13a < -\frac{1}{3}
(2)
ax2+8x+b>0ax^2 + 8x + b > 0 の解が 1<x<5-1 < x < 5 であることから、ax2+8x+b=0ax^2 + 8x + b = 0 の解が x=1x = -1x=5x = 5 であると考えられる。また、a<0a < 0 である。
解と係数の関係より、
1+5=8a-1 + 5 = -\frac{8}{a}
4=8a4 = -\frac{8}{a}
a=2a = -2
(1)(5)=ba(-1)(5) = \frac{b}{a}
5=b2-5 = \frac{b}{-2}
b=10b = 10

3. 最終的な答え

(1) a<13a < -\frac{1}{3}
(2) a=2a = -2, b=10b = 10

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