ある大学の入学者のうち、a大学、b大学、c大学を受験した人全体の集合をそれぞれA, B, Cで表す。 $n(A) = 65$, $n(B) = 40$, $n(A \cap B) = 14$, $n(C \cap A) = 11$, $n(B \cup C) = 55$, $n(C \cup A) = 78$, $n(A \cup B \cup C) = 99$のとき、以下の問いに答える。 (1) c大学を受験した人は何人か。 (2) a大学, b大学, c大学のすべてを受験した人は何人か。 (3) a大学, b大学, c大学のどれか1大学のみを受験した人は何人か。

離散数学集合包除原理ベン図
2025/5/1

1. 問題の内容

ある大学の入学者のうち、a大学、b大学、c大学を受験した人全体の集合をそれぞれA, B, Cで表す。
n(A)=65n(A) = 65, n(B)=40n(B) = 40, n(AB)=14n(A \cap B) = 14, n(CA)=11n(C \cap A) = 11, n(BC)=55n(B \cup C) = 55, n(CA)=78n(C \cup A) = 78, n(ABC)=99n(A \cup B \cup C) = 99のとき、以下の問いに答える。
(1) c大学を受験した人は何人か。
(2) a大学, b大学, c大学のすべてを受験した人は何人か。
(3) a大学, b大学, c大学のどれか1大学のみを受験した人は何人か。

2. 解き方の手順

(1)
包除原理より、
n(ABC)=n(A)+n(B)+n(C)n(AB)n(BC)n(CA)+n(ABC)n(A \cup B \cup C) = n(A) + n(B) + n(C) - n(A \cap B) - n(B \cap C) - n(C \cap A) + n(A \cap B \cap C)
n(BC)=n(B)+n(C)n(BC)n(B \cup C) = n(B) + n(C) - n(B \cap C)
n(CA)=n(C)+n(A)n(CA)n(C \cup A) = n(C) + n(A) - n(C \cap A)
与えられた条件より、
99=65+40+n(C)14n(BC)11+n(ABC)99 = 65 + 40 + n(C) - 14 - n(B \cap C) - 11 + n(A \cap B \cap C)
55=40+n(C)n(BC)55 = 40 + n(C) - n(B \cap C)
78=n(C)+651178 = n(C) + 65 - 11
n(C)=7865+11=24n(C) = 78 - 65 + 11 = 24
55=40+24n(BC)55 = 40 + 24 - n(B \cap C)
n(BC)=40+2455=9n(B \cap C) = 40 + 24 - 55 = 9
99=65+40+2414911+n(ABC)99 = 65 + 40 + 24 - 14 - 9 - 11 + n(A \cap B \cap C)
99=95+n(ABC)99 = 95 + n(A \cap B \cap C)
n(ABC)=4n(A \cap B \cap C) = 4
(2)
(1)より、n(ABC)=4n(A \cap B \cap C) = 4
(3)
n(Aのみ)=n(A)n(AB)n(CA)+n(ABC)=651411+4=44n(Aのみ) = n(A) - n(A \cap B) - n(C \cap A) + n(A \cap B \cap C) = 65 - 14 - 11 + 4 = 44
n(Bのみ)=n(B)n(AB)n(BC)+n(ABC)=40149+4=21n(Bのみ) = n(B) - n(A \cap B) - n(B \cap C) + n(A \cap B \cap C) = 40 - 14 - 9 + 4 = 21
n(Cのみ)=n(C)n(BC)n(CA)+n(ABC)=24911+4=8n(Cのみ) = n(C) - n(B \cap C) - n(C \cap A) + n(A \cap B \cap C) = 24 - 9 - 11 + 4 = 8
求める人数は、44+21+8=7344 + 21 + 8 = 73

3. 最終的な答え

(1) 24人
(2) 4人
(3) 73人

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