問題は、関数 $f(x)$ と $g(x)$ が区間 $[a, b]$ で連続であり、区間 $(a, b)$ で微分可能であるとき、区間 $(a, b)$ で常に $g'(x) = f'(x)$ ならば、区間 $[a, b]$ で $g(x) = f(x) + C$(ただし、$C$ は定数)となることを証明することです。

解析学微分連続性積分平均値の定理
2025/5/1

1. 問題の内容

問題は、関数 f(x)f(x)g(x)g(x) が区間 [a,b][a, b] で連続であり、区間 (a,b)(a, b) で微分可能であるとき、区間 (a,b)(a, b) で常に g(x)=f(x)g'(x) = f'(x) ならば、区間 [a,b][a, b]g(x)=f(x)+Cg(x) = f(x) + C(ただし、CC は定数)となることを証明することです。

2. 解き方の手順

まず、h(x)=g(x)f(x)h(x) = g(x) - f(x) という関数を定義します。f(x)f(x)g(x)g(x) は区間 [a,b][a, b] で連続で、区間 (a,b)(a, b) で微分可能なので、h(x)h(x) も区間 [a,b][a, b] で連続で、区間 (a,b)(a, b) で微分可能です。
次に、h(x)h(x) の導関数を計算します。
h(x)=g(x)f(x)h'(x) = g'(x) - f'(x)
問題の条件より、g(x)=f(x)g'(x) = f'(x) なので、
h(x)=0h'(x) = 0 (区間 (a,b)(a, b) で)
h(x)=0h'(x) = 0 が区間 (a,b)(a, b) で成り立つということは、h(x)h(x) は区間 (a,b)(a, b) で定数関数であることを意味します。したがって、ある定数 CC が存在して、
h(x)=Ch(x) = C (区間 (a,b)(a, b) で)
h(x)h(x) は区間 [a,b][a, b] で連続なので、区間 (a,b)(a, b) で定数 CC であれば、区間 [a,b][a, b] でも h(x)=Ch(x) = C が成り立ちます。
したがって、g(x)f(x)=Cg(x) - f(x) = C であるから、
g(x)=f(x)+Cg(x) = f(x) + C (区間 [a,b][a, b] で)

3. 最終的な答え

区間 (a,b)(a, b) で常に g(x)=f(x)g'(x) = f'(x) ならば、区間 [a,b][a, b]g(x)=f(x)+Cg(x) = f(x) + C(ただし、CC は定数)が成り立つ。

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