関数の増減を調べるには、導関数を計算し、その符号を調べます。導関数が正であれば増加、負であれば減少です。
(1) f(x)=x−ex まず、導関数を計算します。
f′(x)=1−ex 次に、f′(x) の符号を調べます。 f′(x)=0 となる x を求めると、1−ex=0 より ex=1 なので x=0 です。 x<0 のとき、ex<1 なので f′(x)>0 (増加)。 x>0 のとき、ex>1 なので f′(x)<0 (減少)。 (2) f(x)=x−logx まず、導関数を計算します。
f′(x)=1−x1 次に、f′(x) の符号を調べます。 f′(x)=0 となる x を求めると、1−x1=0 より x1=1 なので x=1 です。 0<x<1 のとき、x1>1 なので f′(x)<0 (減少)。 x>1 のとき、x1<1 なので f′(x)>0 (増加)。 (3) f(x)=x+sinx (ただし、0≤x≤π) まず、導関数を計算します。
f′(x)=1+cosx 次に、f′(x) の符号を調べます。 0≤x≤π において、−1≤cosx≤1 なので、0≤1+cosx≤2 となり、f′(x)≥0 です。 f′(x)=0 となるのは cosx=−1 のときなので、x=π です。しかし、x=π の一点のみで f′(x)=0 であり、それ以外の範囲では f′(x)>0 なので、f(x) は単調増加です。